「まんだらけZENBU」のパーマングッズ特集号が発売されました。
この本の発売は6月のことでしたが、オークションに参加するわけじゃないし書店でたまたま見かけたら買おうかしら…などと漫然と思っているうちに時間が過ぎ去り、秋になってようやく手に取ることになりました。
『パーマン』のグッズが膨大に掲載されていて、大ボリュームのパーマングッズ図鑑、盛りだくさんのパーマングッズカタログ、といった様相です。
こんなにも多種類のパーマングッズが一冊にまとまるなんて、空前にして絶後かもしれません。未来のことはわからないので「絶後」と言い切るのは間違いでしょうが、それでも「絶後」と言いたくなるくらいの規模でパーマングッズが大集合しているのです。
このパーマン特集を見て、いちばん目を見張ったのはこれ!
『パーマン』のマンガが掲載されている「それゆけ!!郵便番号」のオークション開始価格が「30万円」という高額だったのです!
そして落札価格を調べたら、
なんと「43万5千円」!!
ほかにも高額グッズは出品されているのですが、なぜこれに最も目を見張ったかといえば、私がこれを所有しているからです。
これは日本郵便友の会協会が発行した郵便番号のガイド冊子です。
中身のマンガ「パーマンとあたらしい友だち」を藤子・F・不二雄先生が描きおろしています。このマンガは長いあいだ単行本未収録でしたが、いまは藤子・F・不二雄大全集『パーマン』5巻(2010年発行)に収録されています。
私がこの冊子を入手した当時は未収録作品だったので、F先生の未収録作品が載ってる!との理由でわが家にお迎えしたのです。
いくらで買ったかよく憶えていないのですが、たぶん3千円前後だったと思います。高くとも5千円以上では買っていないはずです。
そんな冊子にン十万円という高額の価格がついたのですから、個人的な驚きは非常に大きいです。なんだ、この価格は!とびっくりしました。
とはいえ、私が持っているものは大胆に汚れがついているし、表紙に前の持ち主による書き込みがあったりもして、古書的な価値はグンと下がるのでしょう。
それにしたってですよ、「自分が数千円で買った冊子が40万円以上で落札された」という事実にはやはり大きな驚きを感じずにはいられません。
『ステッカー版小学館の絵本パーマン』も出品されていました。オークション開始価格が「15000円」で、落札価格は「24500円」という結果に。
私はもう少し状態の悪いのを持っているのですが、これを非常に安く買えてラッキーでした。ほかの古い絵本とセットで「9冊1500円」で買えたのです。
つまり、これらの絵本を1冊170円以下で買えたことになるのです。お得に買えたなあ、と今でも思います。こんなこと、めったにありませんが。
『パーマン』は、1960年代(モノクロ版)と1980年代(カラー版)の2度TVアニメ化されており、その2度のTVアニメが放映されていた時代にグッズがたくさん発売されました。
モノクロ版の放映期間は、1967年4月2日 ~ 1968年4月14日。私が生まれる前でしたから、当然ながらリアルタイムで視聴できていません。
一方、カラー版の放映時には私は中高生になっていましたが、当時は藤子作品に最も熱狂していた時代だったので、私にとってリアルタイムで夢中になったアニメ『パーマン』といえばこのカラー版のほうなのです。
その当時はパーマングッズをよく買っていましたが、使えるお金が限られているので買うのは安価なものばかりでした。とくに菓子類は安価なうえ地元のスーパーマーケットや個人商店で手軽に買えたので、買う個数が多くなりました。
藤子キャラを使った食品を買ってきて中身をおいしくいただき、食べ終えたあとのパッケージを保管しておく、という今も続く私の習慣はこのころから始まったのです。
「まんだらけZENBU」のパーマン特集には、そんな1980年代パーマンお菓子もたくさん掲載されています。
・まんが文庫パーマンフーセンガム
・パーマンフーセンガム
・パーマンマスクラムネ、パーマンバッジラムネ、パーマンラムネ
・パーマンポテトチップス
これらを眺めていると、1980年代藤子アニメブームの時代が熱く思い出されてきます。当時の自分の藤子不二雄への熱狂ぶりも(少々の恥ずかしさを含みながら)懐かしくよみがえってきます。
あのころほど藤子作品に支えられたことはありません。いまももちろん支えられていますが、あのころの支えられっぷりはたいへんなものでした。
ラムネ類の容器はパーマンが立体化されていて、じつにかっこよくて魅力的です。ちょっとしたフィギュア感覚で楽しめます。
1980年代の小学館の学年別学習雑誌についていたパーマン関連ふろくも載っています。
当時は藤子作品目当てで学年誌を一年生から六年生まで毎月買っており、それについていたふろく類もけっこう保管してあります。あのころの私が小学生だったならふろくを開封して組み立てていたでしょうが、中高生だった私はそのまま保管していたのです。
このパーマン特集のおかげで私が前から持っていた品の正体が判明する、なんてこともありました。
これは大人になってからコレクションとして購入したものですが、はっきりした素性はわからず、1960年代モノクロ版『パーマン』が放送されていた時代の子ども用自転車のサドルカバーかな…とおぼろげに思っていました。
これと同じ商品の色違い、と思われるものがパーマン特集に掲載されているのです。
これを見る限り、私が自転車のサドルカバーと思ってたものは、じっさいはこういう三輪車のサドルカバーだったようです。
という具合に、オークションに参加しなくとも、「まんだらけZENBU」パーマン特集をぞんぶんに満喫できたのでした。