『のび太の宇宙小戦争2021』関連の本をまた買ってきました。
My First BIG Special「ドラえもん まんがセレクション 映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 祝♪公開スペシャル!」(3/4発売)です。
「ドラえもん まんがセレクション」は、B5サイズ・中綴じタイプのコンビニ本シリーズです。今号は、公開中の映画にちなんで“友達”“宇宙人”“小世界”“独裁者”というキーワードにまつわるお話をセレクトしています。
たとえば、“小世界(リトルワールド)”だとこのようなお話が載っています。
『ドラえもん』
「改造チョコQ」
「いっすんぼうし」
「ぼうけんパラシュート」
「いただき小ばん」
「コンチュウ飛行機にのろう」
「おざしき水族館」
「天井うらの宇宙戦争」(この話は“宇宙人”というキーワードでもセレクトされています)
『キテレツ大百科』
「ボール紙の町」
『ウメ星デンカ』
「小さな町の小さな太郎」
『ポコニャン』
「マジ・コンてなんだ?」
体がぐんと縮小したらこんなことができちゃう!というもしもの体験を描いた話が多いです。小さくなることの楽しさ、面白さを表現しようとした、夢のある世界が展開されています。
ミニチュアの自動車を運転する、おやつをたっぷり食べる、紙飛行機に乗る、昆虫に乗る、室内に海底公園をつくる…といったふうに、小さくなったらこんなことをやってみたいなと思わせる行為がお話のなかで実現していくのです。
それとともに、ただ楽しいばかりでなく、小さくなることの危険性やデメリットもまたお話を盛り上げる要素として描かれています。
そして、藤子・F・不二雄先生のミニチュア趣味、藤子F作品に特徴的な箱庭的世界の面白さを味わえるお話がいくつかありますね。たとえば、『キテレツ大百科』の「ボール紙の町」と『ウメ星デンカ』の「小さな町の小さな町の太郎」は“自宅にミニチュアの町をつくるお話”で、『ドラえもん』 でいえば「ゆめの町、ノビタランド」にあてはまるような内容です。とくに「ボール紙の町」は「ゆめの町、ノビタランド」と共通度が高いストーリーだと感じます。
現在公開中の映画『のび太の宇宙小戦争2021』は、こうした“小世界”の魅力を最新の映像技術と大スクリーンで満喫できるのですからたまりません。
今回の映画の関係者のインタビューも読んでいて興味深いです。
ミルクボーイさんのインタビューを読んだら、やっぱりミルクボーイだけにしずかちゃんの牛乳風呂シーンが気になってたんですね(笑)
ピイナ役の松岡茉優さん、藤子F先生の短編でとくに印象的な作品は『気楽に殺ろうよ』ですか! たしかに衝撃的な作品ですよね~。
瀬名秀明さんと辻村深月さんのドラえもん大好き作家特別対談は、さすがの読み応え。共感と気づきがいろいろとある対談でした。
こうした皆さんの言葉に触れてからもう一度映画を観に行って、自分なりの新たな発見や喜びを得たいと思っています。