「中日新聞」朝刊で宗教学者の内藤理恵子さんが連載中の「やわらか文化論 ポップカルチャーのススメ」。前回(8/9)・今回(8/16)と「並行世界もの」がテーマです。
藤子作品のタイトルが出てきたので、ここで触れておきます。
「歴史改変もの」として『映画ドラえもん のび太のパラレル西遊記』が、「人の在り方と並行世界の結び付きを想定した作品」としてSF短編『パラレル同窓会』が紹介されたのです。
『のび太のパラレル西遊記』は、フィリップ・K・ディック『高い城の男』、村上龍『五分後の世界』と並んで挙げられ、『パラレル同窓会』は、『新世紀エヴァンゲリオン』『ぼくらの』と並べられています。作品名の並びとして何だか新鮮に感じました。とくに、『のび太のパラレル西遊記』が『高い城の男』『五分後の世界』と並ぶなんて、それこそ今いる世界とわずかに異なる並行世界にちょっと入り込んだ気分…といえなくもない感覚です(笑)