7月29日公開の映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を、8月23日になってようやく観ました。
(以下、前作のラストや本作の内容に触れているので、ネタバレがお嫌な方はお気をつけください)
前作(『炎の王国』)の終わり方があの終わり方だった(人間の住む世界に恐竜が解き放たれてしまった)だけに、今回の続編がその世界がどう描くか気になっていました。
その世界を劇場のスクリーンで目撃できて何よりです。
全体的な印象として、同窓会かオールスター戦か…といったお祭り的・集大成的な楽しさに満ちていました。良くも悪くも、これがジュラシックシリーズの最終作なんだな…と実感せずにはいられず、それゆえに、とにかくストーリーに乗っかって大らかに楽しまなきゃ損!という気分にもなりました。
アクションに力が入っていました。特に、マルタ島のチェイスシーンは目まぐるしいほど動きに動いていて目が離せませんでした。
ストーリーのうえでご都合主義的なところや緻密さに欠けるところがあっても、それを気にしている暇もない怒濤の展開。ご都合主義的なところが愛おしい、とすら感じました。
ティラノサウルス・レックスやディロフォサウルスなど、ジュラシックシリーズでおなじみの恐竜たちのリアルな姿を見られるのが嬉しいのはもちろん、陸上最大級の肉食恐竜ギガノトサウルスや長く鋭い爪が特徴的なテリジノサウルスなどシリーズ初登場の恐竜の活躍も楽しみどころでした。(恐竜ではありませんが)巨大翼竜ケツァルコアトルスのシリーズ初登場にもちょっと興奮。
洋画マイベストを選ぶとしたら、1作目の『ジュラシック・パーク』は常に1位候補のひとつです。
そんなにも大好きな映画のシリーズ最終作が今回の『新たなる支配者』かと思うと、もうちょっと物語内容と“恐竜との共存問題”をがっつり絡めてその問題に濃密に向かい合ってほしかった…と思えなくもありませんでしたが、でも、この映画はこの映画でじゅうぶんに楽しめました。
ジュラシックシリーズ完結をお祝いするとともに、このシリーズに楽しませてもらったことに深く感謝したいです。
劇場の売店で琥珀ペンダントを見て、少なくともこれだけは買って帰ろう!と思いました。
もうひとつ、T-レックスの足跡をモチーフにしたコースターも購入しました。
これは以前買ったブルー(ヴェロキラプトル)のフィギュアです。『新たなる支配者』にもブルーが登場してくれました。出番はちょっと少なめだったかな…と感じましたが、心に残る名演を見せてくれました。
ブルーの子どもが登場するのが、きゅんとするところです。
このたび『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に観て、当ブログ8月21日の記事で自分が書いたことを思い出さずにはいられませんでした。
https://koikesan.hatenablog.com/entry/2022/08/21/202932
「タタミのたんぼ」といえば、イナゴ発生シーンがあります。このイナゴ発生シーンからひとつページをめくると、映画『のび太の新恐竜』ブルーレイの広告が載っています。それを見た瞬間「あら、イナゴつながりだな…」と感じたりもしました。『のび太の新恐竜』には、なぜかイナゴの缶詰がたびたび出てきましたからね(笑) なんでイナゴの缶詰があんなふうに出てきたのか、スタッフさんから謎が明かされる日が来るかしら。
このように私は、『新たなる支配者』を観る数日前にイナゴを意識していたわけですが、『新たなる支配者』を観てみたら、恐竜映画なのかイナゴ映画なのかわからなくなるくらいイナゴのインパクトが強い映画だったのです。
イナゴの姿や大群のシーンはグロテスクさが漂っていましたが、燃えるイナゴの群れが研究施設から脱出して夜空を飛ぶシーンには美しさを感じました。
災害が起きてたくさんの恐竜を安全なエリアへ避難誘導するくだりがあるという点では、映画ドラえもん『のび太と竜の騎士』や『のび太の新恐竜』と重なり合うところもありました。特に、恐竜映画で恐竜を安全なエリアに避難させるうえイナゴネタがあるから『のび太の新恐竜』っぽい!と思ったのでした(笑)