光文社新書『会話を哲学する』で『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』が取り上げられる

 光文社新書『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション』(三木那由他・著、2022年8月18日発売)を購入しました。

 マンガ、小説、映画などフィクションで見られる興味深い会話を例にとり、それらの会話を、著者が分析哲学の研究で得た視点から解説した一冊です。

 

 帯にあるとおり、高橋留美子先生の『うる星やつら』(『めぞん一刻』なども)が取り上げられています。

 本書のテーマ自体が興味深いわけですが、私の最終的な購入の決め手は、藤子・F・不二雄先生の異色短編『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』の次の会話が分析されていることです。

 

句楽 きみにならあかしてもいいだろう。実は僕の正体は… ジャアン!!  きみの友人句楽兼人その人だったのさ。…………おどろかないの?

 

片山 びっくりした!! あーおどろいた!!

 

句楽 もういい。どうせみんなしってるんだろうけと、ただたて前は守らなくちゃな。しゃべるとただじゃおかない。

 

 この会話は、第二章「わかり切ったことをそれでも言う」で取り上げられています。