三省堂神保町本店「トキワ荘コーナー」

 かつて東京都豊島区椎名町(現:南長崎)に「トキワ荘」というアパートが建っていた、という事実はマンガ好きの方には言うまでもないことです^^ トキワ荘は、手塚治虫をはじめ、寺田ヒロオ藤子不二雄鈴木伸一森安なおや石ノ森章太郎赤塚不二夫水野英子よこたとくお、といった戦後マンガの揺籃期から活躍した錚々たるマンガ家たちが青春時代をすごした木造2階建てのアパートで、のちに「マンガ家の梁山泊」「マンガの聖地」と呼ばれるようになりました。


 日本のマンガ史・文化史における価値を鑑みれば、重要文化財級の建造物だったと思うのですが、残念ながらトキワ荘の建物は昭和57年に取り壊されてしまいました。その後新しいトキワ荘が建ったのですが、それも解体され、今はその場所にぜんぜん別の建物(日本加除出版株式会社の社屋)が建っています。


 そんなトキワ荘のあった地域の商店街や町内会の皆さんが、現在、トキワ荘の文化的価値を全国にアピールし地域の活性化を図ろうと様々な活動を展開されています。今年4月4日に除幕式の行なわれた「トキワ荘記念碑」は、そうした活動のシンボル的なモニュメントでしょう。
 トキワ荘を軸にした町の活性化活動は、「トキワ荘実行委員会」という組織が中心になって行なっています。そのトキワ荘実行委員会の事務局長さんが、三省堂神保町本店で、(お店の方に許可を得て)こんな写真を撮ってきてくださいました。
 

 三省堂神保町本店には「トキワ荘コーナー」があって、その棚に拙著『藤子不二雄Aファンはここにいる Book1 座談会編』が置かれているのです。
 写真を凝視すると、このコーナーには、F先生、A先生、石ノ森先生といった先生方の著作が並んでいるのが見てとれます。そんな神様級の巨匠マンガ家の著作が並んでいる棚に拙著が仲間入りできて、跳び上がるほど光栄に思います。と同時に、なんだかおこがましい気持ちもわいてきます^^ 神棚に向かうように写真を拝みたくなってきます。


 トキワ荘実行委員会は、この秋、第3回「トキワ荘のヒーローたち展」(10月24日〜12月6日)を開催するため準備を進めておられるようです。
 トキワ荘実行委員会の活動については、「トキワ荘通り」というブログで報告されています。

 ■「トキワ荘通り」
 http://blog.goo.ne.jp/tokiwasou-street


 商店街のなかのいくつかのお店で「チューダーあめ」が売られています。まだ食べたことがないので、いつか口にしたいです。
 http://blog.goo.ne.jp/tokiwasou-street/e/314e3b1bfb72395e7e8814a46e42e638


 
 これは、この地区のマップが載った「“トキワ荘”のあった街」というパンフレットです。目白通り二又商店会、南長崎ニコニコ商店街の地図とともに、トキワ荘のマンガ家ゆかりのポイントがガイドされています。