韓国へ行っていた藤子ファン仲間からお土産でドラえもんグッズをいただきました。
ありがとうございます!
・韓国のドラえもんお菓子
・韓国のドラえもんコミックス
・韓国のドラえもんカレンダー
1月12日付の「中日新聞」サンデー版にQちゃんの姿があって視線を奪われました。
この記事の翌日(1/13)に営業を終えたお台場の「一丁目プレイランド」に置いてあったQちゃんムーバーです。
この遊具は、昭和40年ごろ、国民的オバQブームの時代に製造されたものと思われます。こんな貴重な歴史的遊具が今の今まで現役で稼働し今の人々に親しまれていたとは素晴らしい限りですし、それだけに「一丁目プレイランド」の閉店を寂しく思います。(Qちゃんの隣にはパーマンのムーバーもありました)
お台場のQちゃんは見られなくなってしまいましたが、名古屋・大須のQちゃん(にしか見えないキャラクター)は今もなお健在です。
13日に現地へ足を運びこの目で確認してきました。
商店街の中にある昔ながらのおもちゃ屋さんの看板です。ずいぶん時間を経ているわりに色褪せていないのは、アーケード街にあるからだとか。
13日には名古屋駅の地下街でこんな光景も見かけました。
ファッションブランドとドラえもんのコラボグッズのディスプレイです。
1月4日(土)放送のアニメ『ドラえもん』で「オオカミ一家」が新たにアニメ化されました。大好きなエピソードなので嬉しいです。
その冒頭でニホンオオカミの標本が描き出されてグググッと心つかまれました。私は以前、日本に3体しかないニホンオオカミの本剥製のひとつを見たことがありまして、そのときの感動がよみがえってきたのです。
・1月4日放送のアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)Aパート「オオカミ一家」の冒頭カットより引用
・私が見たニホンオオカミの本剥製。和歌山大学教育学部所蔵のもの。
■「オオカミ一家」の作中でなされる“目でピーナッツをかむ”という不可能約束は何度見ても(読んでも)面白いですね。今回のアニメでも変に改変されることなく“目でピーナッツをかむ”のままだったのでよかったです。まあ、ここは変えられませんよね・笑
この“目でピーナッツをかむ”の元ネタが落語の「唐茄子屋政談」にあります。何年前だったか、そのことを知人からチラリとうかがって、さっそくこの噺を聴いてみました。
「唐茄子屋政談」は藤子・F・不二雄先生が大好きな五代目古今亭志ん生が得意とした演目で、その中に“目でえんどう豆をかむ”という表現が出てくるのです。
藤子F先生は“えんどう豆”を“ピーナッツ”に置き変えて「オオカミ一家」でネタに使ったわけですね。その応用の仕方が巧みです。
三代目古今亭志ん朝による「唐茄子屋政談」を聴いたときは、そこのところが“えんどう豆”じゃなく“お煎餅”だったのも興味深いです。
■「オオカミ一家」ではオオカミの家族が洞穴の中で暮らす様子が描かれます。その描写の、そのイメージの源流と思われるシーンが藤子・F・不二雄先生の初期作品『ジャングルブック』(初出:1958年、原作:ラドヤード・キプリング )の中に見られます。
次の2つのコマをご覧ください。
・画像上:『ドラえもん』「オオカミ一家」(初出:1973年、てんとう虫コミックス『ドラえもん』2巻などに収録)より引用
・画像下『ジャングルブック』(初出:1958年、原作:ラドヤード・キプリング )より引用
どちらのコマも、オオカミの家族(父・母・複数の子ども)が洞穴の中で暮らす様子を描いています。藤子F先生が「オオカミ一家」を執筆するさい、ご自分の過去作品である『ジャングルブック』をはっきりと念頭に置かれていたのか(ご本人の証言がないので)確定的なことは言えませんが、“洞穴の中でオオカミの夫妻と子どもたちが仲良く暮らしている”というその光景のイメージ元にキプリングの小説『ジャングルブック』をコミカライズしたご経験があるのではないか、と私は推測します。
言うまでもなく「オオカミ一家」のオオカミたちはニホンオオカミであり、『ジャングルブック』のほうはインドのオオカミであって、種の違いはあります。それでも、洞穴の中で父オオカミと母オオカミと複数の幼い子オオカミが寄り添い合って生活するシチュエーションに有意の共通性を感じるのです。
さらに以下のコマを比べてみると、ますます強く共通性を感じることになります。
・画像上:『ドラえもん』「オオカミ一家」より引用
・画像下:『ジャングルブック』より引用
この2つのコマを見比べると、“洞穴の中でオオカミの家族と一人の人間の子どもが和気あいあいとじゃれ合うように過ごしている”という点でイメージが重なるのです。「オオカミ一家」における人間の子ども(=のび太)はオオカミの姿に変身していて、『ジャングルブック』のほうは人間の姿のままという大きな相違点はあるものの、そうであっても私はこの2つのコマのイメージの重なりに有意なものを感じるのです。
そういうわけで、『「オオカミ一家」で描かれた“洞穴の中で暮らすオオカミの家族の様子”は『ジャングルブック』で描かれた同様のシーンを源流としている』という仮説をここに提示したいと思います。藤子F先生が『ジャングルブック』の原作を読みそれを漫画化した経験が「オオカミ一家」の表現に反映している、と私は考えます。
※『ドラえもん』「オオカミ一家」の初出は「小学三年生」1973年11月号、『ジャングルブック』の初出は「たのしい二年生」1958年10月号付録です。
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