武田鉄矢が14年ぶりに映画ドラえもんソングを歌う!

 武田鉄矢さんが3月6日公開の映画ドラえもんのび太の人魚大海戦』の挿入歌を歌う、と発表されました。

 武田鉄矢14年ぶりドラえもん歌う


 俳優で歌手の武田鉄矢(60)が14年ぶりにドラえもんとタッグを組むことになった。シリーズ30周年、30作目となる「映画ドラえもん のび太の人魚大海戦」(3月6日公開)の挿入歌「遠い海から来たあなた」を歌う。
 武田は1980年のシリーズ第1作から17年間、16作品(84年を除く)で主題歌や挿入歌の作詞、歌唱を担当。特に85年の「少年期」は、ファンが選ぶ「輝け! ドラデミー大賞」の主題歌賞に輝き、名曲として今も語り継がれている。
 ただ、主題歌のクオリティーが落ちてきていると自分自身で感じ、辞退を申し出たこともあった。「(原作者の)藤子・F・不二雄先生が『武田さんじゃなきゃだめだ』と顔色を変えて怒ったと人づてに聞いてね。本当にありがたかった」と武田。
 96年、その“恩人”の藤子さんが亡くなり、この年を最後にシリーズから勇退。30周年を迎えた今年、「記念作品は武田(の担当)がふさわしい」とオファーを受け、復帰を快諾した。
「遠い海―」(3月3日発売)では作詞も担当。毎回、絵コンテを見て作詞する武田は「初めて海と遭遇した少年の心が思い浮かんだ。海そのものが母であり、いま自分たちは陸地で暮らしているけど、かつて海で暮らした生き物だったと知る、そんなイメージ」。同曲は、劇中でドラえもんたちが人魚族の姫を海底の宮殿に送り届ける重要な場面で流れる予定だ。


(2010年2月8日06時01分 スポーツ報知)
 http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100208-OHT1T00095.htm

 武田鉄矢さんは、1980年の『のび太の恐竜』から96年の『のび太と銀河超特急』まで、毎年3月に公開される長編映画ドラえもんのテーマソングの作詞を(『のび太の魔界大冒険』を除いて)すべて担当しています。武田さんの詞は、映画の物語内容とよく調和していて、映画のテーマを照らし出すようなまなざしを持ち、言葉の選び方が素晴らしく、心のひだにあたたかくやさしく深く触れてくるものばかりです。
 作詞だけではなく、武田さんが実際に歌った曲もたくさんあります。
 武田さんが初めて歌った映画ドラえもんのテーマソングは、1985年公開『のび太の宇宙小戦争』の『少年期』でした。この曲は、私の映画ドラソングベスト1といえるもので、何歳になっても聴くたびに心を揺さぶられます。私ばかりではなく、多くのファンが『少年期』を最高の映画ドラソングとして愛聴しています。
 武田鉄矢さん(海援隊武田鉄矢一座含む)が歌った映画ドラえもんのテーマソングは以下の通り。


・1985年『のび太の宇宙小戦争』:『少年期』(武田鉄矢
・1990年『のび太とアニマル惑星』:『天までとどけ』(武田鉄矢
・1992年『のび太と雲の王国』:『雲がゆくのは』(武田鉄矢
・1994年『のび太と夢幻三剣士』:『世界はグーチョキパー』『夢の人』(武田鉄矢一座)
・1995年『のび太の創世日記』:『さよならにさよなら』(海援隊
・1996年『のび太と銀河超特急』:『わたしのなかの銀河』(海援隊


 そのように、武田さんは映画ドラえもんになくてはならない存在だったわけですが、引用した記事にあるとおり、F先生ご逝去を機に自らの意志で映画ドラえもんから勇退し、それ以後映画ドラえもんにかかわることは一切ありませんでした。
 そういう経緯があったため、武田鉄矢さんに映画ドラの歌を再び担当してもらうのは難しいかなと思いながらも、私も含めファンのあいだでは武田さん再登板を望む声が絶えませんでした。
 そうしたなか今回、映画ドラえもん30周年記念作品『のび太の人魚大海戦』において武田さんが挿入歌を作詞して歌うというニュースが伝えられ、大いに歓喜しているわけです。実に14年ぶりの武田さん復帰です。


 武田さんが今回歌う挿入歌は『遠い海から来たあなた』。3月3日にCDが発売されるそうです。これは買いたい。(ちなみに、『のび太の人魚大海戦』のテーマソングは青山テルマさんが歌う『帰る場所』です)
 劇中『遠い海から来たあなた』が流れる場面では、もうその曲が流れているというだけで涙がにじんでくるかもしれません。武田さんが挿入歌を歌うというそのことによって、『のび太の人魚大海戦』の公開が格段に楽しみになってきました。
 武田鉄矢さん、映画ドラえもんに帰ってきてくださってありがとうございます!

◆映画ドラえもんのび太の人魚大海戦』挿入歌『遠い海から来たあなた』 
・3月3日発売
・¥1,100 (税込) UPCH-80167
・作詞:武田鉄矢 作曲:佐孝康夫 編曲:小西貴雄 歌:武田鉄矢

 

 当ブログでは2007年に「武田鉄矢さんのドラえもん論」というエントリを発表しました。多くの方に読まれたエントリなので、映画ドラえもんに武田さんが復帰する記念にご一読いただけると幸いです^^
 http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20070407



 ●A作品関連情報
 現在発売中の「週刊女性」に「ジャニーズ「嵐」大野智くんが、4月からスタートする『怪物くん』の実写ドラマ(日本テレビ、土曜9時)で主演する」という記事が掲載されている模様。噂段階の情報のようですが。
 http://entameblog.seesaa.net/article/140664797.html

『怪物くん』が実写ドラマ化とは。そして、そのドラマの主演が嵐の大野くんとは…。
 この情報が事実かどうかは正式発表までわかりませんが、原作ファンからすれば実写ドラマ化は内容的にあまり期待できません。しかし、A先生の作品のメディア化の動きがこうして伝えられたことには興奮をおぼえます。
 もし本当に放送が始まったら、実写化された作品は原作とは“別モノ”ととらえて、「ああ、怪物くんがこんなことになっちゃってるよ〜」というノリでおおらかに鑑賞したいと思います^^