藤子アニメ上映会の抽選会

 藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」の藤子アニメ上映会で、イベントの最後に「バケラくじ」と銘打たれた抽選会が行なわれた。入場受付時、上映会のパンフレットといっしょに番号の記されたくじ券が手渡され、その番号によって当たり外れが決まるのである。
 会場のロビーには、抽選会の賞品がずらりと並べられていた。私が目をつけたのは『愛と笑顔が人類を救う』(山田直稔著/KKロングセラーズ)という本で、ネオ・ユートピアスタッフのMさんと「この本が欲しいなあ」などと話していた。


『愛と笑顔が人類を救う』は、内容的には藤子作品とまるで関係ない。では、なぜ私がこの本に惹き付けられたのか… 本書の著者・山田直稔さんが中心になって平成6年に発足した「笑いの日を作る会」のマスコットマークを藤子不二雄A先生がデザインしていて、それが本書の表紙にちょこんと載っているからである。マスコットマークの名は「ワッハくん」。平成8年8月8日「笑いの日」がスタートすると、「笑いの日を作る会」は「笑いの日の会」になるのだが、以後もワッハくんをマスコットマークに使い続けている。
 私は、ワッハくんの存在は以前から知っていたのだが、ワッハくんに関する本やグッズは何も持っていなかったので、自分の藤子コレクションにワッハくん関係のものを加えたいなあと思ったのだ。
 ところが、「この本が欲しい」と思ったのも束の間、私は自分がくじ券をなくしてしまったことに気付いたのだった。心当たりの場所を探してみたのだが見当たらず、これで抽選会の楽しみがなくなった…と落胆した。


 しかしそんなとき、偶然にも救いの神が現れたのだ! 救ってくれたのは女性だったので、救いの女神と言うべきだろうか。
 休憩時間、ロビーで藤子ファン仲間たちに「抽選会の券をいつのまにか落としちゃいましたよぉ」などと話していたら、たまたまそばにいらっしゃった女性が「私は抽選会が始まる前に帰る予定なので、券をお譲りしましょうか」と声をかけてくださったのだ。見ず知らずの私にわざわざ声をかけ、くじ券を譲ってくださるなんて、なんとお優しいことだろう。私は若干興奮気味に「ありがとうございます! このお気持ちにこたえる意味でも、きっと何かを当ててみせます!」と宣言してしまった(笑) 


 抽選会の時間がやってきた。手持ちのくじ券の番号を呼ばれた人から順番に前に出て、テーブルの上にずらりと陳列された賞品のなかから欲しいものを一つずつ選んでいくシステムだった。
 5人くらいずつ番号が呼ばれていくが、私の番号はなかなか呼ばれなかった。次もその次もまたその次も呼ばれない。結局、呼ばれないまま最後を迎えてしまった。私の「きっと何かを当ててみせます」宣言も空しく、抽選から漏れてしまったのだ…
 ところが、ここで起死回生のお知らせがあった。陳列された賞品のうち3つだけ誰にももらわれず残ってしまったものがあるので、これが欲しい人は手を挙げてください、と。その残った3つのなかに私が目をつけていた『愛と笑顔が人類を救う』が含まれていたのである。私は迷わず挙手。すると挙手した人は私も含め3人で、その3人で残った3つを分けることになった。
 私は他の2人に先に賞品を選んでもらい、そうして最後の最後に残ったのが、なんと私の第一希望だった『愛と笑顔が人類を救う』だったのだ。まさに「残り物には福がある」を地で行く結末だった。これも、救いの女神様のパワーのおかげかもしれない(笑)


 それにしても、私が最も欲した賞品が、最も誰にも欲しがられなかったわけで、それを思うと、どこか皮肉な気持ちになる(笑) まあ、いくら藤子ファンでもワッハくんに執着を持つ人なんて少数派中の少数派だろうが(笑)



 これが『愛と笑顔が人類を救う』と、その表紙に載ったワッハくんだ!



●情報
 2月22日(金)から、マクドナルドのハッピーセットドラえもん玩具がついてくる。
・販売期間 2008年2月22日(金)〜3月13日(木)の21日間(北海道エリアでは、2月21日(木)〜3月12日(水)までの販売)
・種類 全6種類 (※各玩具には数量の限りがある)
・土日のみ、「作ってあそぼう!ドラシート」ももらえる。
 http://www.mcdonalds.co.jp/sales/happyset/
 http://www.mcd-holdings.co.jp/news/2008/promotion/promo0204.html