讀賣新聞朝刊にて6月9日（水）より始まった「時代の証言者 まんが道60年 藤子不二雄A」の連載が今月14日（水）に終了しました。全25回。
藤子A先生がこれまで歩んできたまんが道をA先生の証言で振り返る連載で、A先生のさまざまな発言が読める喜びとともに、毎回1枚掲載される写真・図版がとても楽しみでした。すでに見たことのある写真・図版も多かったのですが、初めて見るものや、どこかで見たことがあるような気がするけれど自分の資料コレクションの中になさそうなものもいくつもあって、今日はどんな写真が掲載されているんだろう、という期待を抱きながら紙面を開くことができました。
この一ヵ月強のあいだ日々の楽しみだった連載が終わって寂しいところもありますが、「ジャンプスクエア」連載中のコミックエッセイ『PARマンの情熱的な日々』や「ビッグコミックオリジナル増刊」連載中の『愛…しりそめし頃に…』をはじめ、A先生の昔話や近況をうかがう機会は今後も定期的にありますし、イレギュラーな記事やイベントやテレビ出演などもあるでしょうから、そういうことを思うと「時代の証言者」連載終了の寂しさは緩和されていきます。
いまタイトルを挙げた「ジャンプスクエア」連載中のコミックエッセイ『PARマンの情熱的な日々』ですが、その単行本が9月3日に発売されるようです。（藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」MLの情報）
西原理恵子さんがご自身のホームページで「『PRAマンの情熱的な日々』第一巻・集英社より9月3日発売予定。藤子Ａ先生の単行本に、モノクロ1Pのメッセージまんが描かせていただきました。」と書いています。
http://toriatama.net/kongetu.htm
A先生のコミックエッセイはこれまで、容易には全貌を把握できぬほど数多く描かれていますが、ほとんどが単行本化されていないので、その前例から考えて『PARマンの情熱的な日々』の単行本化も実現するかどうか怪しい…と思っていただけに、今回の情報は感激的です。西原さんがメッセージマンガを描いたということは、そういう作品を載せるオマケページもあるということでしょうから、『PARマンの情熱的な日々』をまとめて読める喜びに加えて、そのことも楽しみです。
