てんとう虫コミックス『ドラえもん プラス』新刊の報

 てんとう虫コミックスドラえもん プラス』(てんとう虫コミックスドラえもん』全45巻に収録されてない話をセレクトして編んだシリーズ)で、8年ぶりの新刊(第6巻)が発売されることがわかりました。発売日は、F先生のお誕生日である12月1日。てんとう虫コミックス40周年を記念しての刊行です。
 http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091418388


 
 ・てんとう虫コミックスドラえもん プラス』1〜5巻(小学館


 藤子・F・不二雄大全集に『ドラえもん』全話が収録された今となっては、『ドラえもん プラス』がもともと持っていた“未収録作品が読める”という価値は減じていましょう。しかし、「てんとう虫コミックスこそ『ドラえもん』の単行本のスタンダード!」と思い入れを抱いている私にとっては、このレーベルから『ドラえもん』の続刊が出ること自体が喜びです。
 てんとう虫コミックスは『ドラえもん』の最初の単行本です。これによって学習誌という限定された領域からもっと多くの読者に『ドラえもん』が届くことになったのです。そしててんとう虫コミックスは、最も普及し最も多くの人に読まれている『ドラえもん』の単行本であり、今も刊行され続けているシリーズです。『ドラえもん』の単行本のスタンダードと言うにふさわしいと思います。
 また、てんとう虫コミックスというブランドのことを除いても、新書判というのは、読むとき手になじみやすいですし、少年マンガ・児童マンガのコミックスの標準型というイメージが強く、価格も手ごろで、F全集までは手を出さない層でも買い求めやすいのです。
 そういったことから、てんとう虫コミックスで『ドラえもん』の続巻が出ることに喜びと意義をおぼえるのです。
 全集が刊行されたため『ドラえもん プラス』は5巻で終わった、と思い込んでいたところもあったので、今回の報には意外さも感じました。