12月1日は藤子・F・不二雄先生のお誕生日でした。
私は当日になってすぐ、祝福画像をブログにアップしました。
https://koikesan.hatenablog.com/entry/2022/12/01/001319
F先生のお誕生日であるこの日、公式からこんな発表がありました。
2023年春刊行決定!
『藤子・F・不二雄SF短編全集』(全10巻)
“ 僕にとっての「SF」は、サイエンス・フィクションではなくて、「少し不思議な物語」のSとFなのです。”
『ドラえもん』を代表とする子ども向け作品のイメージが強い藤子・F・不二雄先生ですが、1969年に『ビッグコミック』誌に「ミノタウロスの皿」を大人向け作品として発表しました。この作品を皮切りに、約110作品が描き続けられたSF短編シリーズ全作品を、2023年春、装いと巻立てもあらたに刊行します。ご期待ください!
・通常版(B6判並製)
・豪華愛蔵版(B5判ハードカバー・コデックス製)
SF短編はもちろん藤子・F・不二雄大全集に全作品が収録されており、これが決定版といえると思いますが、来年春に、あらためてSF短編の全集が刊行されるというのです。
現段階でわかっているのは上記の情報のみ。今後の情報も追っていきたいです。
そして、現在藤子・F・不二雄ミュージアム2Fの展示室Ⅱで「藤子・F・不二雄のSF短編原画展 ―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―」を開催中です。
私は10月31日にこの企画展を観覧しました。
https://koikesan.hatenablog.com/entry/2022/11/05/203932
そんなふうに、いま、公式はSF短編にとても力を注いでいるのです。
私はその状況に乗っかって、F先生のお誕生日に何かF作品を読み返そうというとき、この単行本を手に取りました。
F先生にとって初めての短編集であるゴールデン・コミックス『異色短編集1 ミノタウロスの皿』(小学館、1977年発行)です。
読むさいには雰囲気をかもすため、藤子・F・不二雄ミュージアムで買った『ミノタウロスの皿』の皿をかたわらに置いてみました。
私がF先生のSF・異色短編作品を初めて読んだのがこのゴールデン・コミックスの異色短編集でした。
10代前半のころ初めて読んで、驚かされたり常識が揺さぶられたり人間の真実を見せつけられたような気分になったり、いろいろと衝撃を受けました。
「藤子不二雄はこんなマンガも描くんだ!」と藤子不二雄を見る目が変わるような体験でもありました。
ゴールデン・コミックス異色短編集を読み返すと、そういう当時の驚きや衝撃がよみがえりやすいです。