千秋ドラミ初登場

 9月1日(金)のアニメ『ドラえもん』は、「ドラえもん誕生日スペシャル!」。原作の「ションボリ、ドラえもん」と「ハツメイカーで大発明」を合わせたオリジナルエピソード「のび太くん、さようなら! ドラえもん、未来に帰る…」を1時間枠で放送した。
 作品レビューは後日書きたいと思うが、今日は新生ドラでドラミちゃんが初登場だったので、その点について少し感想を記しておきたい。


 なんといっても注目だったのは、ドラミちゃんの声を担当する千秋さんの演技だったわけだが、これは可もなく不可もなく無難にこなした感じだった。
 しかし、ドラミちゃんの声が千秋と決まったとき楠場宏三監督は「今回はおきゃんなドラミを目指そうと思い、千秋さんの演技力、かわいらしさを考えた」と話しており、その尺度から判断すると、期待はずれだったとの思いは拭いきれない。千秋さんが演じるドラミちゃんは“おきゃん”というより“淡泊”といった印象で、プロの声優さんと比べ喋りに抑揚が乏しく台詞に感情が乗りきっておらず、“かわいらしさ”もあまり感じられなかった。キャラクターデザインや動きがかわいらしかっただけに残念だ。
 私が前任者の横沢啓子(現・よこざわけいこ)さんの声の記憶を引きずっている面もあるだろうが、千秋さんのドラミちゃんは、今のところ私にとってあまり魅力的ではない。