月を舞台にした映画相次ぎ公開

 本日(2/12・火)の「中日新聞」夕刊で、『のび太の月面探査記』に関する記事を見つけました。

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 月を舞台にした映画が相次ぎ公開…という切り口で現在公開中の映画『ファースト・マン』とともに『のび太の月面探査記』が取り上げられているのです。

 月へ行く物語を書いた世界最古の創作は日本の『竹取物語』で、月へ行く世界最初の映画は1902年フランスの『月世界旅行』…といった話題もあります。

 この記事の結びのところで、『のび太の月面探査記』の世界を通じて「月の裏側に、自分と同じ思いを持つ誰かがいるかも…と想像してもらえたら」という辻村深月さんのコメントが紹介されています。地球からは見えない月の裏側の文明を描いた物語といえば、手塚治虫先生の『月世界紳士』を思い出します。

 私が『月世界紳士』という作品の存在を初めて認識したのは、藤子Ⓐ先生の『まんが道』においてです。『まんが道』に『月世界紳士』(新編のほう)が出てくるのです。「アサヒグラフ」「キング」といった雑誌に大人マンガを投稿して賞金稼ぎに夢中になっていた才野茂満賀道雄が、久々に長編の手塚マンガを読みます。それが『月世界紳士』でした。二人は『月世界紳士』を読んで少年マンガのすばらしさを強く再認識し、自分らが脇道にそれていたことを反省して本来のまんが道へ戻っていくのでした。

 『月世界紳士』に登場する“満月博士”と“サヨコ”は、藤子F先生の『のび太の魔界大冒険』に登場する“満月博士”と“美夜子”のネーミングの源流ではないか、と私は考えています。

  この記事で“月へ行く世界最初の映画”として紹介されている『月世界旅行』のDVDを持っていたはずだ…と探したら、案外早く発掘できました♪  ポストカード付なのが嬉しいです。

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 『のび太の月面探査記』を観る前後に、月を舞台としたいろいろな物語に触れておくのも一興かもしれませんね。この『月世界旅行』や手塚先生の『月世界紳士』を再鑑賞しておこうかな。