先日お伝えしたとおり、「WEB文芸」というサイトで私の連載が始まりました。
■映画ドラえもんの歴史をたどる【第1回】
https://t-machine.jp/web-bungei/56768/
連載の第1回では、映画ドラえもんシリーズ第1作『のび太の恐竜』が公開されるまでの経緯について書いております。
『のび太の恐竜』をリアルタイムで体験した者の視点から記述していますので、当時同じような体験をした方には懐かしんだり共感したりしていただける部分がありそうですし、まだ生まれていなかったよという方には、当時の記録・証言として興味深く読んでいただけるのではないかと思います。
そんな連載のスタートにちなんで、『のび太の恐竜』に関連したモノをここでひとつ紹介します。
毎日新聞社が出していた雑誌「毎日グラフ」1980年2月17日号です。
この号は、「即席入門講座」と題して『ドラえもん』の大きな特集を組んでいます。その特集の冒頭が、映画『のび太の恐竜』の紹介でした。
特集の扉ページ(特集の1ページ目)に映画『のび太の恐竜』の画像を大きく載せ、特集の2~3ページ目で映画の内容を紹介・解説しています。
文章で映画のストーリーを紹介しながら、何枚かの画像を掲載して「スペクタクル!」「ドラえもん始まって以来の大長編!」「冒険SF+本格メカの世界」といったポイントをガイドしているのです。
解説者は池田憲章さん。池田さんは、当時の評論家・ライター・識者系の人物の中でも、藤子アニメについて好意的かつ正確に語ってくれていた方という印象が強いです。
特集の4ページ目以降は映画の話題ではなく、『ドラえもん』をさまざまな切り口から紹介しています。ドラえもんのプロフィール、評論家によるドラえもん論、テレビでの人気ぶり、アニメができるまで、ドラえもんの商品、登場人物紹介などの記事が見られます。
さらに、作者である藤子不二雄先生にスポットをあてた記事もあります。
当時のドラえもんブームのすごさが伝わってくる特集です。
「毎日グラフ」は、大きめのサイズでビジュアル重視の雑誌でしたから、その意味でも見ごたえのある特集でした。