マイファーストビッグ「ドラえもん」

 一昨日セブン-イレブンマイファーストビッグ「ドラえもん」3冊を購入した。これは、2002年・2003年に発売された「るんるん♪春がきた!!編」「大空!夢いっぱい!!編」「大好き!ドラえもん!!編」の3冊に、特製のオマケ(ドラえもんストラップ・ドラえもんジッパーアクセサリー)をつけて再発売したものである。
 2002年・2003年に出た元の版と比べると、背表紙の一部などにデザインの変更が見られるが、基本的には同一の本なので、ほとんどオマケを目的に買ったようなものだ。


 マイファーストビッグのような、いわゆる〝コンビニ廉価版〟のかたちで藤子マンガが出始めたのは、2001年の「笑ゥせぇるすまん」(中央公論新社/ChukoコミックLite)からだったと思うが、私はそれ以来、コンビニ廉価版の藤子本をすべて買い続けているつもりである。いや、アンコール版やオマケつきの版などで、買い逃したものもあるだろう。でも、通常の版はコンプリート中のはずなのだ。
 その通常の版だけでも現時点で100冊近くが発売されたわけだが、今後どれだけ出ることになるのだろう。もうそろそろ、発刊ペースが目に見えて下り坂になっていくような気がするのだけれど。
 個人的なことを言えば、コンビニ廉価版に収録された藤子作品は、私がすでに持っている既成の単行本で読めるものばかり。それなのにコンビニ廉価版の藤子本を買い続けているのは、読書目的というより〝藤子先生の本はできるかぎり何でもほしい〟という欲求に後押しされてのことなのだ。

懐かしの漫劇倶楽部27号製本の集い

 本日、懐かしの漫劇倶楽部の会誌『劇眼漫歩』27号製本の集いに参加した。場所は 前回と同じく愛知県岡崎市の六ツ美西部学区市民ホーム。
 会誌の製本・袋詰の作業を終えたあと、次号で特集する『8マンエイトマン)』をテーマに座談会をおこなった。私は『8マン』について無知に等しかったが、一夜漬けのようにして『8マン』のマンガの一部を読んだうえ、ネットや書物で基本的な知識を得てから座談会にのぞんだので、とりあえず話にはついていけた。
 製本の集い散会後は、毎度のごとくTさんのお宅でマンガ本のコレクションを拝見。それから、岡崎市内の古本屋へ連れて行ってもらい、夕方帰途についた。Tさんは、9月17日〜10月30日刈谷市美術館で開かれる「ぼくらの小松崎茂展」に、小松崎作品の掲載された昔の雑誌50冊ほどを展示物として貸し出されるとのこと。ご自身のコレクションが、個人の趣味にとどまらず、こうして公共的な催しに活用されるのは、Tさんにとってとても光栄なことで、コレクター冥利に尽きるそうである。
 本日は、製本の集いの現場やTさんのお宅などで、たいへん貴重なものを手にとって見ることができた。久松文雄さんが「劇眼漫歩」のために描きおろしたイラストの生原稿や、長谷邦夫さんがこれまた「劇眼漫歩」のために描きおろしたシナリオとイラストの生原稿、横山まさみちさんが存命中につけていた本物の日記、といった具合に、著名なマンガ家さんの肉筆に間近で触れることができ、良い目の保養になった。