私のコレクションのなかから、F先生が描いたドラえもんのイラストが使われている下敷きを2点紹介します。
昭和55年、朝日新聞購読者に配布されたと思われるドラえもん下敷きです。第62回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)のためにF先生がイラストを描き下ろしています。
調べてみると。この年の夏の甲子園の決勝は、愛甲投手の横浜vs荒木投手の早稲田実業でした。記憶はおぼろげですが、この大会をテレビで観ていた記憶はあります。
これは、グリコ「ペロタン」のノベルティ下敷きで、昭和50年代前半ごろのものと思われます。
「ドラえもんグッズ大図鑑 ドラえ本」(小学館、1997年)などで紹介されているように、昭和50年代前半は、グリコのお菓子、とくに「アーモンドグリコ」のオマケのためにF先生が数多くのドラえもんイラストを描き下ろしています。この下敷きのデザインも、アーモンドグリコのオマケに使われたイラストを流用している模様です。
F先生が、さまざまなポーズのドラえもんを遊び心たっぷりに描き下ろしていらっしゃるのが素敵です。国民的ドラえもんブームの直前の時代だったので、F先生もこうしたマンガ本編以外のお仕事を手掛ける余裕があったということでしょうね。