現在、『ドラえもん』初の3D映画『STAND BY ME ドラえもん』が大ヒット公開中です。が、“藤子アニメの3D映画”という括りで見れば、すでに80年代に3作も制作されています。
●『オバケのQ太郎 とびだせ!バケバケ大作戦』(1986年)
●『オバケのQ太郎 進め! 1/100大作戦』(1987年)
●『ウルトラB ブラックホールからの独裁者B・B!!』(1988年)
このように、3年連続で映画ドラえもんの同時上映作として3D藤子アニメが公開されているのです。
どれも、15分前後から20分程度のごく短い作品でした。
これは、3D映画を観るとき使った専用メガネです。映画館で配布されました。レンズ部分に赤と青のセロファンが貼られています。現在の3D映画と比べると非常に牧歌的な技術ですね。
これを裏返してみると…
テンプルのところにキャラクターが印刷されています。
映画館で3Dメガネと一緒に配られた3Dチラシ×3年分です。3Dメガネをかけると絵が飛び出して見えます。
チラシをアップにしてみましょう♪
赤っぽい色と青っぽい色がズらして印刷されています。この2重に印刷されたキャラクターが3Dメガネをかけると飛び出して見えるのです。
これらの3D映画は3本ともソフト化されていません。一旦はソフト化されたけれど絶版になった…とかそういうわけではなく、一度もソフト化されていないのです。2D版が存在せず3Dオンリーの映画という事情もあるでしょうし、『オバケのQ太郎』に関しては藤子・F・不二雄大全集など一部の事例を除いて関連商品が一般流通しづらい状況が続いています。『ウルトラB』は『ウルトラB』で、テレビシリーズを含めて全然ソフト化されていない作品です。
そうした事情から、3D藤子アニメ映画3本は今後もソフト化への道が険しい気がします。
3D藤子アニメ映画のパンフレット×3年分です。同時上映作品と合わせて1冊のパンフレットになっています。3D映画は3本とも『ドラえもん』を中心とした3本立てアニメのうちの1本として上映されたのでした。
最後に…。
当時(1988年)劇場へ藤子アニメを観に行ったとき配布された紙モノで、こんなのもありました。
藤子アニメと宮崎アニメのローカルなコラボ企画です(笑)宛先が「ドラ・トト係」ですって♪