11月8日(土)、藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」第11回藤子アニメ上映会が東京の田無で開かれました。
・上映会の会場となったコール田無のご近所にはシンエイ動画があります。
午後1時から上映会がスタートしました。観客は100名を超えていたと思います。
オープニングは、31名の藤子ファンでつくったという自主制作作品『藤子キャラ言えるかな?』でした。軽快な曲に乗って次から次へと藤子キャラ(F・A両方のキャラ)が画面に登場。各キャラクターはファンの皆さんが描いたイラストです。これは以前ニコニコ動画で公開された作品でして、私もそれは観ていたのですが、今回は上映会用にバージョンアップしたものだそうです。
『オバケのQ太郎』50周年記念として、3代におよぶアニメ『オバQ』からそれぞれ1話ずつが上映されました。2代めアニメオバQにあたる『新オバケのQ太郎』(1971〜72)からは「オンボロ自動車の巻」が選ばれました。『新オバQ』はケッサク揃いですが、これもまことにケッサクでした。ヒョーロクさんのスピーディーな言葉の洪水が圧巻。しゃべくり漫談とドタバタコントが融合したようなおもしろさでした。
マボロシの藤子映像化作品のひとつだった『シスコン王子』(人形アニメ、1963〜64)の第1話をついに観ることができました。これはもう「観ることができた」という事実だけで感激なのですが、人形の動きのよさやセットの出来栄えなど作品のクオリティの高さにビックリ。
人形アニメ『シスコン王子』は、藤子不二雄A先生の描いたマンガ版と比べキャラデザインが異質であるものの、ストーリーは似ていました。藤子先生が考えたシノプシスをもとに人形アニメがつくられているので、先生が描いたマンガ版と人形アニメのストーリーが近いのも当然でしょうけど(笑)
2話以降もマンガ版に近いストーリーで進んでいくのか、だんだん別ものになっていくのか、気になるところです。そもそも、第1話が非常に気になるところで終わっているので続きが観たくなります。
『シスコン王子』は、歴史上初めての藤子アニメ、ということになりますかね。
・藤子不二雄A先生のマンガ版『シスコン王子』
藤子A先生が出身地の富山県氷見市のためにデザインした『氷見のサカナ紳士録』のCGアニメ、ドラえもんと怪物くんが共演した『ドラえもんと怪物くん』など、ほかにもいろいろなレア作品を楽しめました。『氷見のサカナ紳士録』のCGアニメは、地元の皆さんの愛情がこもった手作り感と、キャラクターたちによる絶妙な間のやりとりが、独特のユーモアとあたたかみを生んで愉快でした。
今回は藤子アニメの上映だけでなく、今年夏にテレビ朝日系で放送された「ドラえもん知識王No.1決定戦SP」の予選会で1〜3位だった芸人さんによる“ドラえもん芸人トークライブ”も催されました。『ドラえもん』に関するマニアックな知識を独自の着眼点で面白おかしく披露していくライブです。
このメンバーで「ドラいぶ」というトークライブの活動をなさっているそうです。あとで聞いたところによると、4名とも愛知県出身者だとか。上映会に参加した会員さんにも私を含め愛知県出身者・在住者が(会場が東京のわりに)多くて、愛知県の藤子度の高さを実感!!
上映会後には同じ建物の別の部屋で懇親会が開かれました。テーブルの上には藤子作品を意識したメニューが(かゆいところに手が届くように)用意されていてファン心をくすぐってくれました。
・藤子マンガのこれらのシーンに出てきた食べ物が並んでいました。
・ラスボスのごとく“時屋のどら焼き”が登場! 藤子F先生が愛していたどら焼きとしてファンのあいだで知られています。今回登場したのはビッグサイズ版でした(^^
・ケーキのように入刀してみんなで食べました♪ つぶあんだったのが嬉しい!
・フニャコフニャ夫先生の直筆色紙も発見(笑)
・芸人さんがたは懇親会にも参加されました。「ドラえもん知識王No.1決定戦SP」予選会で優勝し本戦でサバンナ高橋さんらと優勝を争って準チャンピオンとなった“親方パワーズ”大嶽遥さんと写真を撮っていただきました!
ドラえもん芸人さんのうちのお一人“荒ぶる神々”馬場さおりさんが、ブログでこの日のことをレポートされています。
http://ameblo.jp/ara-gami/entry-11950023689.html
懇親会にはMoo.念平先生もいらっしゃいました。藤子不二雄賞出身で『太陽犬ゼロ』『あまいぞ!男吾』など児童マンガのフィールドで活動し続けておられます。
そのMoo.念平先生から熱い抱擁を受けました!こういうのを「抱きすくめられる」というんでしょうか(^^
会場でお会いした皆様、楽しい時間をありがとうございました!