藤子同人誌2冊

 ネオ・ユートピア上映会の会場で藤子同人誌を2冊入手しました。「パラレルソレイユ」02号と「F作品の食用少女」です。
 
「パラレルソレイユ」は、主に若い世代の藤子ファン30名ほどが、マンガやイラスト、研究、解説、レポートなどで思い思いに藤子作品への愛情を表現しています。「ふべんきょうまんがパン太くんNOW!」や「ついに発掘!!藤子不二雄A作『ドラえもん』!!」などが特にツボでした。どちらもパロディマンガです。
 1枚絵のイラストの中では、「練馬区月見台すすきヶ原」や「パラレル動物園」のような、見開きで俯瞰的な作品がとりわけ印象深かったです。
 F先生のSF短編をドラマ化したWOWOWの番組「藤子・F・不二雄のパラレル・スペース」の見どころを熱く語った「パラレルなスぺース」や、ジョジョのスタンドをドラえもんひみつ道具にあてはめてカタログ的に紹介する「スタンドはひみつ道具だ!」にも興味を引かれました。「藤子・F・不二雄のパラレル・スペース」は、ファンの間でもそんなに語られている印象がないだけに「なるほど、こういう見方もあったのか」と感じながら読めました。この記事を読んだあと番組を見返すとおもしろそうです。


「F作品の食用少女」は、藤子Fマンガで見え隠れする“食べられる少女”というモチーフの原点を、手塚治虫先生の初期SF『ロストワールド』に求める論考です。藤子マンガにおけるカニバリズムをテーマにした一冊。私の文章を引用している、ということで執筆者の方が譲ってくださいました。