Moo.念平先生の『太陽犬ゼロ』の単行本(4/8発売)を久志本出版さまよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。
良質の児童マンガを読者に届けるレーベル「ふしぎコミックス」から出版された2冊目の単行本となります。
※ふしぎコミックスの1冊目は、同じMoo.念平先生の『山奥妖怪小学校』(2020年10月15日発売)でした。
https://koikesan.hatenablog.com/entry/2020/10/20/202722
1985年に「コロコロコミック」で連載された全9話300ページがこの1冊に一挙収録されています。
『太陽犬ゼロ』は、第7回藤子不二雄賞を受賞してデビューしたMoo.念平先生の初めての連載作品です。当時私は高校生だったのですが藤子マンガ目当てで「コロコロコミック」を毎月買っていて、本作もリアルタイムで読んでいました。
およそ35年前に毎月読んでいた作品がいま単独で単行本化されて、じつに感慨深いです。
単行本発売を記念して、『太陽犬ゼロ』連載中のすべての「コロコロコミック」の表紙を撮ってみました。
「コロコロコミック」1985年4月号から85年12月号までです。
新連載予告(「コロコロコミック」1985年3月号)も熱い!
『太陽犬ゼロ』連載中の巻末コメントから、Moo.念平先生の藤子ファンっぷりがうかがえるのも楽しいです♪
・「コロコロコミック」1985年6月号より
・「コロコロコミック」1985年8月号より
・「コロコロコミック」1985年12月号 より
当時は“二人で一人の藤子不二雄”だったのですが、Moo.念平先生のコメントに藤本作品(大長編ドラえもん)も安孫子作品(まんが道)も入っていて心をくすぐられます(笑)
そして数日後、『太陽犬ゼロ』の単行本を読了しました。
Moo.念平先生のダイナミックで見やすい画面、力強くなめらかな描線、生き生きとして健康的なキャラクターに魅了されました。各ページから、あたたかさとたくましさがみなぎっていて元気をもらえた気がします。
ゼロは自分の太陽を見つけるため旅に出て、旅の先々でいろんな動物と出会い、その出会いを通じて新たな体験を重ねていきます。このマンガはゼロの成長譚であり、Moo.念平先生の描く生命感あふれる動物たちをたっぷり愛でることのできる作品でもあります。
人間を信じなかった野生犬ゼロが浮浪児の太郎に心を許した瞬間の表情がとてもいとおしかったなあ。