11月7日のことです。
しのだひでお先生の弟さんと会食して、在りし日のしのだ先生を偲びました。
弟さんのお顔にしのだ先生の面影を強く感じ、しのだ先生とお話しているように錯覚してしまう瞬間も。
熱く込み上げてくるものがありました。
しのだ先生が高校時代に描かれた「校内戯評」というひとコマ漫画を見せていただきました。横山泰三が「朝日新聞」に連載した「社会戯評」に倣ってしのだ先生が校内新聞で始めたものだとか。
この校内新聞にはしのだ先生筆の挿絵も掲載されています。
漫画的ではない絵もさすがの画力です。しのだ先生のこういう絵はほとんど見たことがなかったので新鮮な感動をおぼえました。
この絵は、しのだひでお先生が亡くなる1ヵ月前に描かれた絶筆です。しのだ先生が入所していた高齢者施設から別の施設へ移ることになった入所者の方に贈ったもの。
こちらは私がしのだ先生からいただいた最後の年賀状です。2021年の正月に届いたものです。
文面を読むと目頭が熱くなってきます。
しのだ先生の弟さんは、かつては自治省(現・総務省)の官僚で岐阜県副知事の経歴もあり、現在は救急ヘリを普及するNPO法人の理事長を務めておられます。そうした経歴のなかで体験された興味深いエピソードをいろいろ聞かせてくださいました。とくに皇太子時代の天皇陛下と接したお話など聞き入ってしまいました。
私が会食に持参したしのだ先生の直筆色紙。しのだ先生が落語家になっています。
しのだ先生の弟さんとしのだ先生の思い出を語り合いながら先生を偲ぶ時間をもてたことを、とてもありがたく思っております。大切な時間となりました。