アニメ『ドラえもん』が昨年4月にリニューアルしてから、先月（2006年3月）で満1年が経過した。その1年分の視聴率データが蓄積したのでここに記したい。（関東地区・ビデオリサーチ調べ）
2005年
4月15日 16.0％（1時間SP）
4月22日 13.5％
4月29日 12.6％
5月6日 11.7％
5月13日 11.3％
5月20日 10.8％
5月27日 12.1％
6月3日 12.5 ％
6月10日 10.6％
6月17日 12.0％
6月24日 11.1％
7月1日 13.1％（1時間SP）
7月8日 10.3％
7月15日 11.9％
7月29日 10.8％
8月5日 10.0％
8月12日 10.3％
8月19日 8.0％
8月26日 9.8％
9月2日 12.2％
9月9日 12.0％
9月16日 10.6％
9月23日 11.3％
10月21日 12.7％（1時間SP）
10月28日 10.8％
11月4日 10.6％
11月11日 11.7％
11月18日 9.9％
11月25日 11.0％
12月2日 10.2％
12月9日 11.1％
12月31日 7.2％（大晦日3時間SP）
2006年
1月13日 9.7％
1月20日 10.5％
1月27日 10.2％
2月3日 10.2％
2月10日 9.8％
2月17日 10.7％
2月24日 10.3％（1時間SP）
3月3日 11.6％
3月10日 10.3％
3月17日 9.8％
3月24日 10.3％（1時間SP）
毎週金曜日の30分レギュラー放送、1時間スペシャル、そして大晦日スペシャルも全部含めた「わさドラ」の平均視聴率は、11.0％となった。最高視聴率は、2005年4月15日（初回）の16.0％、最低は、2005年12月31日（大晦日3時間SP）の7.2％。レギュラー枠での最低記録は、2005年8月19日の8.0％だ。
リニューアルしたばかりの頃は、新生ドラがどんなものかと注目が集まって高めの数字が出たため、「これは平均で12％以上取れるのでは」と浮ついた期待感を抱いたが、その後、10％や9％台の回も増えだし、結果として約11％という平均視聴率にとどまった。
この数字をテレビ局やプロダクションやスポンサーといった製作側がどう評価するかが問題だが、個人的な印象としては可もなく不可もなくといったところである。国民的アニメと言われる『ドラえもん』としては物足りないとも感じられるし、平日のゴールデンタイムに放送されるアニメ番組の現状を思えば、こんなものだ、と考えられる*1。
やや気になるのは、今年に入ったあたりからの各回の視聴率が、この1年間の平均値11.0％を下まわることが多い点だ。比較事例として、ちょうど1年前にあたる2005年1月〜3月の視聴率を記したい。（この期間は、「大山ドラ」最後の3ヵ月間にあたる）
2005年
1月7日 11.4％
1月14日 9.9％
1月21日 12.7％
1月29日 11.8％
2月4日 13.4％
2月11日 13.2％
2月18日 12.3％
2月25日 12.5％
3月4日 12.6％
3月11日 12.3％
3月18日 14.0％（オールキャラ夢の大集合SP! 大山ドラ最終回）
3月25日 12.0％（映画「のび太のワンニャン時空伝」）
こうして昨年1月〜3月のデータをざっと見渡しても、今年1月〜3月の数字は、低調な印象を否めない。今年に入ってサブタイトルに長いアオリ文句をつけたことが視聴率を変動させるほど影響をもたらしたとは思えないが、少なくとも、アオリ文句が視聴率アップのテコ入れにならなかったのは確かなようだ。今のところ視聴率アップの効果が見られず、私も含めたファンのあいだで拒否感が示されているこのアオリ文句、早期にとりやめてもらえたらと思う。
「わさドラ」の評価が視聴率のみで決定されるわけではないし、視聴率にとらわれず良質でおもしろい番組を放送してもらえればそれでよいのだが、現実問題として視聴率は、テレビ局・スポンサーサイドで重視されるものだろうし、多くのテレビ好きにとってそれなりの関心事だろうから、番組の内容や存続に大なり小なり影響を及ぼすものだと思う。その意味で、アニメ『ドラえもん』がリニューアルしてからしばらくの視聴率に関しては、私も気になって注目してきた。
「わさドラ」が2年めに突入する今、私の視聴率への関心は沈静化している。今後このブログで「わさドラ」の視聴率に触れるとすれば、よほど大きな変動があった場合になるだろう。
と書いたところで、以下のようなニュースを知った。大山のぶ代さんら旧声優陣の、この時期での一時復活企画は、現在の視聴率状況に対するカンフル剤だろうか。
*1:平日のゴールデンタイムに放送されているアニメ番組は、良くても10％を超えるのがやっとという感じで、11％〜12％台なら上々といったところ
