ドラえもんのクリスマス用菓子

 スーパーへ行ったら、昨年クリスマス用に販売されたお菓子たちを半額程度で売るコーナーが設けられていました。

 そのなかにあったのがこれです。

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 缶のサイズやドラえもんがいっぱいのデザインに心誘われて購入しました。

 

 中身がお菓子であることはわかっていたのですが、どんなお菓子がいくつ入っているかはわからぬまま買ってきて、自宅でふたを開けてみたら……

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 ひみつ道具がいっぱいの袋が2つ出てきました♪

 

 

※本日(1月30日)の昼間にNHKで放送されたテレビ番組「土曜スタジオパーク」で、デジタルクローンの話題が少し取り上げられ、「自分と同じ考えや価値観をもち、自分の代わりに働いてくれるAI」と紹介されました。

 その紹介を見たナイツの土屋さんが「パーマンだ!パーマン!」とおっしゃったのが藤子ファン的に心に残りました。パーマンの話はそれ以上拾われませんでしたが、たしかにデジタルクローンってパーマンコピーロボットを思わせる技術ですね! 

 

「藤子作品と現実に研究されているAI」に関する話題ということでは、1月24日付「中日新聞」朝刊に、「ドラえもんをつくりたい」という幼いころからの夢を追い続けるAI研究者・大澤正彦さんのインタビューが掲載されていました。

 大澤さんは、AIのなかでも特に人間と深く関わるHAI(ヒューマン・エージェント・インタラクション)という技術でミニドラのようなロボットをつくる研究をされているそうです。

 どうしてHAIなのか?との質問に「賢いロボットをつくるだけではドラえもんができないと分かったからです」と答えておられるくだりがとりわけ印象的でした。

 

 なぜ賢いロボットをつくるだけではドラえもんができないのか?

 大澤さんはこのように述べています。

完璧なロボットは「邪魔者」として、カメラで手をふさがれるなど人から「いじめ」を受ける可能性もあるのです。では、例えば「ごみを自動で拾うロボット」を、ごみのそばでモゾモゾして拾えないように設計するとどうでしょうか。なんと周りの人がごみを拾って捨ててくれるのです。このようにロボットと人間が協力して問題を解決していく技術がHAI。のび太たち人間と協力するロボットのドラえもんにぴったりの考え方なのです。

 なるほどなあ、と思いました。よい着眼点をいただけた気がします。

 完璧なまでに優秀なロボットよりも、欠点やダメなところのあるロボットのほうが人間から愛されやすく人間と協調しやすい、とAI研究者である大澤さんが考えていて、そういうロボットの開発を目指している、というのがじつに興味深いし、『ドラえもん』を愛好する一人として私も共感をおぼえるところです。

 大澤正彦さんのお名前とHAIという技術、心にとめておきたいと思います。

 

【追記】

「藤子作品とAI」という話題で、さらにこんなこともありました。

 1月30日夜に日本テレビ系で放送された「世界一受けたい授業2時間SP」に台湾のIT担当大臣オードリー・タン氏が出演し、「日本をどう思っている?」との質問に「小さいときから日本のアニメやマンガでいろいろ学びました。エヴァンゲリオンドラえもんブラック・ジャックなど。火の鳥もすばらしいですね。あと、ガラスの仮面とかね」と答えていました。これまでもオードリー・タン氏のインタビューや著書などを見て氏がドラえもん好きであることに親近感をおぼえてきましたが、今回挙げられた作品ラインナップを聞いて「私が好きな作品ばかりだ!」とますます親近感が上昇しました。

 そして、「あなたにとってAIとは?」と聞かれたタン氏は「例えばドラえもんは理想的なAIです。のび太くんを助けるとき、のび太くんの自主性を奪うことはしません」と答えたのです。

 タン氏はご著書のなかでもAIのよさを語る文脈でドラえもんを例に出していました。タン氏にとって、AIの理想形のひとつが、そしてその理想形を一般の人々に分かりやすく伝えるのにちょうどよい事例が、ドラえもんなのでしょうね。