1月26日(火)、BSプレミアムで放送された番組「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」のテーマは、
【フタバスズキリュウと「のび太の恐竜」〜つながれた“夢”〜】
でした。
フタバスズキリュウのドキュメンタリー番組が藤子・F・不二雄先生や「のび太の恐竜」の話題と絡めて放送されるなんて「なんと私好みの趣向だろう!」と情報を得たときから楽しみにしていました。
「のび太の恐竜」のコミックテイストフィギュアとコミックスを傍らに置いて、リアルタイムで視聴しました。
フタバスズキリュウの化石は1968年に発見されます。私が生まれた年です。それだけの合致点なのに、妙に気分が上がってしまいます(笑)
発見者は鈴木直さん。当時高校生だった鈴木さんの化石発掘に対する熱意が多くの人々を動かし、歴史的な新発見につながって、巷で化石ブームが巻き起こり、藤子F先生にも影響を与えて「のび太の恐竜」が生み出されることになりました。
「のび太の恐竜」は、ふだんの『ドラえもん』より少しページが多めの短編エピソード(中編という言い方もできそう)で、ふだんより少し大きめの冒険やドラマを展開させています。そんな「のび太の恐竜」をもとに『大長編ドラえもん のび太の恐竜』が執筆され映画化されたことで、そこに登場したピー助=フタバスズキリュウの知名度と人気は決定的なものになりました。
ところがフタバスズキリュウの研究自体はあまり進展しなかったそうです。そうして時が過ぎ2006年、首長竜研究の第一人者・佐藤たまきさんらによって、ようやくフタバスズキリュウが新種の首長竜と証明されることになりました。
番組を観ていて、そうしたフタバスズキリュウをめぐる情熱と知的好奇心の連鎖に感銘を受けました。
番組では触れられませんでしたが、フタバスズキリュウが新種として認定された2006年には、奇しくも映画『のび太の恐竜2006』が公開されています。それは偶然の出来事ですが、フタバスズキリュウをめぐる奇縁を感じずにはいられません。
(この番組、2月4日(木)午前8時から再放送されるようです♪)
さて、新種の動物発見!といえば、1月に“ツチノコ発見”のシーンを立体化したフィギュアが発売され、私も購入しました。(新種の動物発見!といっても、フタバスズキリュウの場合と違ってフィクションの出来事ですが・笑)
これです!
UDF「藤子・F・不二雄作品」シリーズ(メディコム・トイ)の新作のひとつ、「ジャイアン(ツチノコ見つけた!)」
このフィギュア、未来の百科事典に名を残す大発見をしたジャイアンの晴れ舞台が、原作に忠実に立体化されています。
ジャイアンの、少し緊張しつつも誇らしげな表情がいいですね!
同時に、もう少しのところでツチノコ発見者になりそこねたのび太の、ひどく悔しげな表情が(フィギュア化されたわけでもないのに)目に浮かんできます(笑)
ジャイアンのバックに置いたこの本の204ページから216ページでは、『ドラえもん』で描かれたツチノコが論じられています。
著者の伊藤龍平氏は台湾の大学の教員。ためしに台湾の学生たちにツチノコの絵を描かせてみたら『ドラえもん』に出てくる下ぶくれのツチノコを描いたそうです。『ドラえもん』のツチノコ像が台湾でのスタンダードなツチノコになるだろうし、『ドラえもん』に親しんでいる他のアジア諸国でもそれは同様だ、と伊藤氏は述べています。
ツチノコ伝説がなくツチノコがUMAとして知られていない日本以外のアジア諸国でツチノコが認知されているのは、『ドラえもん』の影響が絶大なのです。『ドラえもん』がアジア諸国で人気を得ていなければ、その国の人々はツチノコのことを何も知らない…と言っても過言ではないのでしょう。