藤子プロから暑中見舞い届く

 きのう、藤子プロ(藤子・F・不二雄ミュージアム)さんから暑中見舞いが届きました。毎年ありがとうございます。

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 洒落ていて涼しげなデザインです。スイカの穴からのぞく目にきゅんとします(笑)

 

 

(はがきと一緒に撮ったムードもりあげ楽団は、2014年にリーメントより発売された食玩ドラえもん のび太の部屋」(5. しずかちゃんが遊びに来た!)です)

「ドラえもん まんがセレクション TVアニメ40周年!スペシャル」

 今月12日(金)、My First BIG Special「ドラえもん まんがセレクション TVアニメ40周年!スペシャル」が発売されました。 

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 シンエイ動画版アニメ『ドラえもん』40周年を記念した傑作選で、テレビ・アニメにちなんだ話を集めています。

 収録作品のセレクト基準がふるっています。

  たとえば、テレビアニメ第1回放送作として「ゆめの町ノビタランド」、パイロットフィルム&リニューアル第1回放送作として「勉強部屋のつりぼり」、金曜よる7時枠第1回目放送作として「ションボリ、ドラえもん」といったふうに、アニメ『ドラえもん』放送の節目となった作品の原作マンガを収録しているのです。

 

 大山のぶ代さんお気に入り「おばあちゃんのおもいで」、小原乃梨子さんお気に入り「のび太のび太」、水田わさびさんお気に入り「どくさいスイッチ」、大原めぐみさんお気に入り「ロボ子が愛してる」といった感じで、声優さんがお気に入りの作品も選ばれています。

 

 さらに、テレビアニメに「タイムマシン」が初登場したお話として「のび太のおよめさん」、テレビアニメに「ミニドラえもん」が初登場したお話として「ドラえもんが重病に?」、テレビアニメ化回数4回!(トップタイ)として「二十世紀のおとのさま」といったふうに、ちょっとマニアックなセレクト基準もあったります。

 

『まんが道』がコンビニコミックに

 12日(金)にMy First BIG SPECIAL『まんが道』[あすなろ編]が発売されました。

いわゆるコンビニコミックで『まんが道』の刊行が始まったのです。

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 『まんが道』のコミックスはもう何バージョンも持っているのに本日ローソンで見かけて思わず手に取って自動機械のようにレジへ向かってしまいました(笑) 遭遇したからには買うしかない…という運命に導かれたのです。

 『まんが道』本編は他のコミックスで読めるわけですが、藤子先生のプロデビュー作『天使の玉ちゃん』をガイドする4ページにわたる記事が載っているのが嬉しいところ。

 

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  裏表紙は「藤子不二雄Ⓐ展 Ⓐの変コレクション」の広告です。

 

 次の巻[立志編1]は8月9日発売予定。このMy First BIG SPECIAL『まんが道』も全巻集めてしまうことになりそうだなあ…。

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 自分の記憶に間違いがなければ、『まんが道』のコミックスはすべてのレーベルを持っているはず。

新たなひみつ道具本が発売!

 きのう(7/10)、ひみつ道具関連の出版物が2点発売されました!

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 コロタン文庫『オールカラー版 ドラえもん ひみつ道具ずかん』と、まるごとシールブック『ドラえもん ひみつ道具シールブック』です。

 

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  コロタン文庫『オールカラー版 ドラえもん ひみつ道具ずかん』は、2005年4月以降に放映されたTVアニメ『ドラえもん』(いわゆる「わさドラ」)に登場したひみつ道具から1000種以上を紹介しています。図版はオールカラーで、アニメオリジナルのひみつ道具も扱っているうえ、原作とアニメで名称が違う場合そのことも記していて、これまでのひみつ道具本との差異化をはかっています。

 コロタン文庫の新刊って、久しぶりに買った気がするなあ。

 

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 まるごとシールブック『ドラえもん ひみつ道具シールブック』は、藤子F先生が描いたマンガの絵を使ったひみつ道具シールが満載!全330枚です。てんとう虫コミックス未収録作品からもチョイスされているのが、ちょっとマニアックでそそります♪

 

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 小学館スペシャル8月号増刊「ドラえもん」総集編2019夏号(7/12発売)も同じ書店で売っていたので、いっしょに購入しました。夏のお話を中心に45本の『ドラえもん』が読めます。ドラえもん関連の新情報もいろいろ載っていますよ。

見立ての世界

 名古屋栄三越で開催されていた「MINIATURE LIFE展 2019 ~田中達也 見立ての世界~」に行ってきました。6月29日(土)のことです。翌日で会期が終了だったので、ギリギリ間に合ってよかったです。

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 田中達也さんはNHKの朝ドラ『ひよっこ』のタイトルバックなどを担当されたミニチュア写真家。この展覧会では、田中さんが生み出した数多くの写真作品が展示され、さらに、実際のミニチュア作品もところどころに置かれていて、見立ての面白さ・凄さをぞんぶんに味わえるものでした。

 日ごろ見慣れた道具や食品がこんな情景になるんだ!という驚きをたっぷりと感じられました。そして、ありふれた日用品が本来の用途とはまるで異なる情景になってみれば、それはそれでちゃんと馴染んでいるという、その不思議さも楽しめました。

 会場内は写真作品もミニチュア現物もすべて撮影OKでしたが、以下にアップする写真はミニチュア現物を私が撮ったものばかりです。平面の写真作品よりも立体的なミニチュア現物を撮影するほうが、個人的に楽しかったのです(笑)

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 今こうして写真で見返しても楽しい気持ちがわいてきます。
 

  作品につけられたタイトルがシャレっ気たっぷりなのもまた魅力的でした。タイトルを見た瞬間、ニヤリとしたり感心したりするなんてことがたびたびありました。たとえば、こんなタイトル。

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・「吸水性の良い土地」

 

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・「芯シティ」

 

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・「リアルなメモ=メモリアル」

 

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・「計算された浴室設計」

 

 こうしたシャレっ気、ダジャレセンスは藤子先生にも通ずるものがあるなあ…と少し思ったりもしました(笑)

 

  この展覧会では、上述のとおり、日常の品を風景に見立てた作品が数多く展示されていたわけですが、そこでパッと思い出した藤子マンガがあります。

 藤子不二雄Ⓐ先生の『まんが道』あすなろ編です。

 その作中に、こんなシーンがあるのです。

 満賀道雄才野茂が新作の長編科学空想マンガ『ユートピア』に着手したときのこと。満賀が地球連邦の首都ユートピアの風景を描くことになりました。超近代的なビルの建ち並ぶすばらしい未来都市です。そんな風景をどう描けばよいか悩んだ満賀は、手に持った鉛筆を見てひらめきます。机の上にあるさまざまな文房具を目の前に立てて、それをモデルに未来都市の風景を描きだしたのです。

 鉛筆やコンパスや筆やペンや三角定規や消しゴムや墨汁の瓶といったマンガ執筆用の道具たちが、未来都市の建造物群に見立てられたわけです。

 いつも使っている日常的な品々を風景に見立てる…という意味で、田中達也さんの手法に近いものを感じます。

七夕

 一昨日(7月7日・日)は七夕でした。

 七夕だからといって何か七夕らしいことをやれたわけではありませんが、七夕になるたびにどうしてもこの願い事を思い出してしまいます(笑)

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 「りこうになりたい」 

 写真は4年前に藤子・F・不二雄ミュージアムで撮ったもので、この短冊を書いたのはミュージアムに来館されたお客さんだと思いますが、この「りこうになりたい」という願い事を短冊に記したオリジナルの人物はのび太です。

 『ドラえもん』の「あべこべ惑星」(てんコミ17巻)にこの短冊が登場します。のび太は、いつもみんなにバカだバカだと言われるから利口になれるよう星に願いをかけるため短冊に「りこうになりたい」と書き、七夕飾りを作ろうとしたのですが、竹がなかったので釣り竿に短冊を吊るして祈りを捧げたのでした。

 それを聞いたドラえもんは「あほらしいというか、いじらしいというか」と呆れます。のび太にとってそれはまことに切実な願い事ですが、「りこうになりたい」と書いた短冊を釣り竿に吊るして大真面目に祈りを捧げる行為を見ると、ドラえもんが言ったように、まさにあほらしさといじらしさが入り混じって感じられ、呆れながらも同情したくなります。とともに、私も年齢を重ねて物覚えは悪くなったし、思考力・判断力なども鈍ってきた感があるので、のび太と一緒に「りこうになりたい」と星に願いたくなります(笑)

 

  七夕といえば、天の川の両岸に隔てられて離れ離れになってしまった織姫と彦星が、一年に一度だけ天の川を渡って会うことが許された日です。

 天の川といって真っ先に思い出すのが、『ドラえもん』の「天の川鉄道の夜」(てんコミ20巻)です。天の川鉄道とはSL型の宇宙船でして、宇宙空間で運行されている旅客列車のようなものです。この天の川鉄道のアイデアは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』から発想されたものでしょうし、車掌さんの姿も含めて松本零士先生の『銀河鉄道999』のパロディにもなっています。

 “天の川鉄道”というネーミングも、“銀河鉄道”を元にした連想でしょう。宇宙に無数に存在する銀河の中でわれわれの暮らす地球を含んだ銀河のことを“天の川銀河”と呼びますから、そんなところから“銀河鉄道→天の川鉄道”と連想されたのではないでしょうか。

 そしてもう一つ、“大井川鐵道”も天の川鉄道のネーミングに影響を及ぼしていると思います。「天の川鉄道の夜」の冒頭で、スネ夫が「SLはよかったなあ…………。でも、もうすっかりすたれちゃって、日本ではあそこでしかのれないんだ」とSLに乗ってきたことを皆に自慢するのですが、当時廃れゆくばかりだったSLを実際に走らせていたのが大井川鐵道だったのです。「天の川銀河の夜」が発表された当時(初出:「てれびくん」1980年2月号)、大井川鐵道以外にSLを平常運行していた路線があったかどうか私は知りませんが、私が子どもの頃は「SLが現役で走っているといえば大井川鐵道!」というイメージだったのです。(現在も大井川鐵道はSLを営業運転しています)

 単に「川」だけのつながりではありますが、藤子F先生が天の川鉄道と名付けるさいに大井川鐵道を意識されていたのだろうな、と考えられるのです。

 

 と、そんなこと思った今年の七夕でした(笑)

「ドラえもん STICKERS BOOK」

 7月3日、「ドラえもん STICKERS BOOK」(小学館)が発売されました。

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 全24ページのシールブックで、『ドラえもん』の原作絵が163枚のステッカーになっています。

 初期の絵が多くチョイスされているのと、すべてがモノクロ絵というのが、この品のこだわり的な特徴です。

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 あんな表情やこんなポーズまでステッカーになって、なんと魅力的なことでしょう!

 

 このシールブックの《なかよしな二人》のページは、藤子・F・不二雄ミュージアム限定グッズ「ON-Naji!」シリーズの流れをくんだ趣向に見えます。

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 のびドラコンビは、こうしてただ並んでいるだけで見る者の心を和ませるものがあります。二人の表情のとぼけたシンクロ具合などたまりません(笑)

 

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 こんなシーンまでステッカーにしてくれているのですから、この品がますます好きになっちゃいます♪