映画ドラえもんの新作タイトル発表!

 来年3月に公開される映画ドラえもんの新作のタイトルが発表されました。

 

 のび太の新恐竜』です!

 

 ●記事

 https://www.cinematoday.jp/news/N0109753

 

 ●特報映像

 https://www.youtube.com/watch?v=yn8FFbLH8Yg&feature=youtu.be

 

 タイトルを見た瞬間、『のび太の恐竜』2度目のリメイク!?と思ったものの、記事を読むと「のび太が愛らしい双子の恐竜、キューとミューと出会い、そこから始まる物語が描かれる。劇場版第1作『ドラえもん のび太の恐竜』とは異なる、新しいオリジナルストーリーが展開していくという」とあって、恐竜テーマのオリジナル映画だとわかりました。

 今年3月に劇場で観た予告映像で新作が恐竜テーマであることは容易に予測できたのですが、その映像内容からしてリメイクではなさそうかなとか、シリーズ40作記念で『のび太の恐竜』の再リメイクもありうるんじゃないかとか、いろいろ可能性は考えられました。

 そして本日、『のび太の恐竜』をオマージュするかのようなタイトルを持った、恐竜テーマのオリジナルストーリーだと発表されたわけです。

 『のび太の宝島』でシリーズ最高ヒットを記録した今井一暁監督と川村元気さん(脚本)のコンビが再び結成されるということで、話題を呼びそうですし力作が期待できそうです。どんな冒険が繰り広げられるのでしょうか。

 川村元気さんは、新作映画の脚本を書くにあたって藤子F先生が『のび太の恐竜』を書いたときの気持ちを拠り所にしたと述べ、今村一暁監督は、『のび太の恐竜2006』を手掛けた渡辺歩監督への尊敬と憧れを表明しています。『のび太の新恐竜』は、『のび太の恐竜』のリメイクではないにしても、『のび太の恐竜』を魂の原作のごとく強く意識した映画だということがありありと伝わってきます。

 川村さんは「恐竜の学説も日々進化しています。その進化の先にある恐竜の物語を描きたいと思い、恐竜研究者や博物館、化石採掘場などをめぐり取材を重ねました」とも述べており、そんな熱意ある取材のうえで描かれる最新の恐竜たちの姿や生態も楽しみです。

 

(7月5日(金)放送のアニメ『ドラえもん』で90秒の特別映像がいち早く放映されるそうなので、それもワクワクしながら待ちたいです)

ドラえもんぽーちこれくしょん2

  6月下旬に発売された「海洋堂 カプセルOneドラえもんヴィネットコレクション」のカプセル自販機にようやく遭遇できた!

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 と興奮し喜んだのも束の間…

 

 

 

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 あれ…!?

 

 

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 こんな悲劇が……(笑)

 

 

 気をとりなおして「ドラえもんぽーちこれくしょん2」に2回チャレンジしました。

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 結果、ドラえもんとドラミちゃんのふりむきポーズが出て癒されました。

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桜桃忌に

 6月19日(水)の話です。

 この日は桜桃忌。小説家・太宰治の忌日です。1948年6月13日、太宰は愛人の山崎富栄と玉川上水で入水自殺しました。その遺体が上がったのが6月19日でした。6月19日は奇遇にも太宰の誕生日でもあったことから、太宰を偲ぶ日となったのです。今年は太宰治生誕110周年にあたります。

 

 毎年桜桃忌に太宰治の作品を読み返そうと心がけていまして、今年は『女神』というごく短い小説を再読しました。

 この小説の主人公(小説の語り手)には、お洒落で知的な友人がいました。その友人は戦中に夫婦で満州疎開しました。戦争が終わって日本へ戻ってきた友人が突然主人公の家を訪れて再会を果たしますが、そのときの友人の様子がおかしいのです。友人は、真顔で妄想めいたことを言い続ける頭のおかしな人になっていました。

 その後、主人公は友人の妻に会いに行くのですが、主人公と友人の妻が交わす言葉の擦れ違いようがなんだか奇妙で面白いのです。藤子・F・不二雄先生の短編『ミノタウロスの皿』で「言葉は通じるのに話が通じないという……これは奇妙な恐ろしさだった」という状況が描かれていますが、私はその状況をちょっと思い起こしました。

 私はふだんの生活の中で藤子マンガのいろいろな場面やセリフなどを思い出したり口にしたりすることがありますが、この『ミノタウロスの皿』の「言葉は通じるのに話が通じない…」という状況は思い出す頻度が高いです。

 

 太宰の『女神』は、ラストで主人公の妻のセリフによって主人公の立場がひっくり返るというか、立場がなくなるというか、アイロニカルでユーモラスな終わり方をします。落語のオチを見ているようです。そんな落ちの決まり方も藤子F先生の短編(『老雄大いに語る』とか)と共通する魅力を感じます。

ジャイアンの誕生日

 本日(6月15日)はジャイアンの誕生日です。

 ジャイアン、おめでとう!

 

 その前日にあたるきのう、アニメ『ドラえもん』でジャイアン誕生日SPとして

「大スタージャイアン!?」「恐怖のディナーショー」の2本が放送されました。

 どちらもジャイアンの公害級の歌声をめぐるエピソードでした。

 ジャイアンの歌を聴かされる…。その危機にさいしたときの、ドラえもんのび太をはじめ各人のリアクションがじつに面白くて楽しめました。

 

 1話目の「大スタージャイアン!?」にあけぼのテレビが登場しました。この局名はテレビ朝日のもじりだと思いますが、今回のアニメではあけぼのテレビの社屋が現実のテレビ朝日の社屋にそっくりでした。

 あけぼのテレビファンに嬉しい?単行本が、てんとう虫コミックスドラえもん』30巻です。「人気スターがまっ黒け」「ねむりの天才のび太」「ジャイアンテレビにでる!」の3つのエピソードにあけぼのTVが出てくるのですから(笑)

 

 2話目の「恐怖のディナーショー」は、のびドラのコンビと出木杉くんが恐るべきジャイアンディナーショーに対して運命共同体的に手を組んで覚悟や喜びなどの感情を共有するところがとても好きです。出木杉くんはあまりに優秀であるがゆえにどちらかというと仲間内から外れがちなところがあるだけに、この話での結束ぶりを非常に新鮮に感じるのです。

 「恐怖のディナーショー」に出てくるジャイアン作成のポスターの強烈なデザインに圧倒されます。雑誌「リラックス」2002年8月号にこのポスターが折り込まれていたときは驚喜したものです。

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 そのほか、私が持っているジャイアンリサイタルジャイアンの歌)モチーフのグッズの一部を紹介しましょう。

  2012年9月からスタートした「一番くじ 藤子・F・不二雄キャラクターズ 〜SF(すこしふしぎ)コミックワールド〜」。この一番くじを書店でひくと特製しおりがもらえました。しおり全5種のうち1枚がこんなデザインでした。

 

 ジャイアンリサイタルのチケットです。のび太たちにしてみれば絶対に受け取りたくないであろう魔のチケットですが、しおりをこのデザインで作ってくれたセンスに拍手を送りたいです。

 

 このときの一番くじのE賞がこんな賞品でした。

 

  大型新人・剛田武があまくせつなくうたいあげる「乙女の愛の夢」のシングルレコード!

 を模したメモ帳です♪(てんコミ11巻などに所収「ジャイアンの心の友」参照)

 

  そして、藤子・F・不二雄ミュージアムミュージアムショップで販売されていたのがコレ!

 

 

 ジャイアンファーストチョコレートアルバムです。中身はコイン型のチョコレートですが、パッケージを見るとまるでCDのようです。

 

  非公式のグッズですが、こんな同人CDも持っています。 

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  このCDに関する詳しいことは知りませんが、全13曲収録されていて、それぞれの曲を異なるバンドが演奏しているようです。「おれはジャイアンさまだ!」をアレンジした曲が多めです。

ドラえもんダイカットクッション

 2年ぶりに会った友達からこんなプレゼントがありました♪ 

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 けっこう大きなサイズです。(てんとう虫コミックスはサイズ比較のために置きました)

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 ドラえもんのダイカットクッションです。

 

 素敵なプレゼントをありがとう!!

映画『ソイレント・グリーン』がテレビ放送

 明日(6/12)BSプレミアムで映画『ソイレント・グリーン』が放送されます。

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 藤子・F・不二雄先生はこの映画をご覧になったとき、ご自分の短編マンガ『定年退食』と似ていることにショックを受け「安直にマネしたと、読者に受け取られても仕方のない状況」と感じたそうです。そのうえで、「絶対に絶対に盗作などではありません!」と訴えておられました。(藤子F先生がそう述べていたのは、『愛蔵版 藤子不二雄SF全短篇(第1巻)カンビュセスの籤』(中央公論社、1987年2月20日初版発行)の「まえがき」です)

 

(以下、『ソイレント・グリーン』と『定年退食』の内容に触れています。ネタバレを避けたい方はお気を付けください。)

 

 

 

  『ソイレント・グリーン』と『定年退食』は、たしかに似ているところがあります。過剰な人口増大や環境汚染によって食糧難に陥った社会で配給制が実施されたり高栄養の人工食品が開発されたりして、そういうところが具体的に共通しているのです。

 この2作品は同じ1973年に発表されていますが、『ソイレント・グリーン』のほうが少し早く発表されています。『ソイレント・グリーン』の日本公開が1973年6月9日、『定年退食』の初出が「ビッグコミックオリジナル」1973年9月5日号なのです。この順番でこの間隔だと、自分の描いた『定年退食』が盗作扱いされてしまうのでは…と藤子F先生が不安に感じるのもわかります。

 

 ですが、実際にこの2作品を鑑賞してみると、作品の印象はずいぶん違って感じられます。『ソイレント・グリーン』は、極度の格差社会が生み出す理不尽さやその裏側に隠された衝撃の真実に、『定年退食』は、国家が非生産人口(高齢者)を養いきれなくなった社会の、それでも淡々と続いていかざるをえない日常とその末に決められた冷厳な社会制度に眼目を置いていると感じるのです。そもそも、ストーリーや登場人物が別ものですし。

 

 藤子F先生の『定年退食』では、非生産人口を養いきれなくなった国家がある年齢以上の高齢者の面倒を一切見ないと宣言する近未来の日本社会が描かれているわけですが、“夫婦の老後資金が30年間で2000万円必要(つまり年金だけで老後の生活はまかなえない)と金融庁が試算…”といった昨今のニュースに触れると(いや、もっと前から感じていたことですが)『定年退食』で描かれたような危機的状況がいよいよ現実の日本にもリアルに迫っていると感じられてなりません。

 今を生きる我々が日本の未来を変えられるのですから(そういう責任も権利もあるのですから)、そうした深刻な問題をどう乗り越え、どう解決していったらよいのか、真剣に考え、行動する必要がありましょう。完全な解決策はなかなか見つからないと思いますが、よりましな未来を築けるよう自分のできる範囲で思考し行動しなければ、と思うのです。

 私はそこまで生きられませんが、2112年にドラえもんが誕生するハッピーな未来が訪れてほしい、と切に願います。

 

※追記

 私が上述したような内容に対して、藤子ファンの知人N氏が以下のような反応をくださいました。

 こないだ『のび太とアニマル惑星』を読み返していて、年越しに誰もいない街で食品工場が(この工場はエコで理想的なものでしたが)無人でベルトコンベアの機械だけ動いている様子に不思議と漂うミステリアスな匂い、これはソイレント・グリーンから今度こそ正々堂々のインスパイアかと感じました^^

 

 私は「なるほど~!」と膝を打ちました。

 『ソイレント・グリーン』におけるベルトコンベアの描写はほんとうに強烈な印象を残すものですから、この映画をご覧になった藤子F先生の脳裏にもその描写が強く刻まれたのではないかと思います。『ソイレント・グリーン』でも『のび太とアニマル惑星』でも、ベルトコンベアで製造されるのは合成食糧ですから、その点でも通じ合うものがあると感じます。ただし、『ソイレント…』の合成食糧の原材料はショッキングなものだったのに対し(ネタバラシは控えておきます)、『アニマル惑星』のは原材料が水と空気と光でエコ度満点です。 かたやディストピア的、かたやユートピア的な合成食糧なのです。