「回転すし三葉」と「熊野神社」

koikesan2005-03-18

 今月はすでに2回も東京の新宿へ出かけているが、昨日17日、またまた新宿へ行ってきた。今回は前2回と違い、〝藤子不二雄〟とはまるで無関係の、あまり楽しくない用事での新宿行きだった。
 それでも、せっかく新宿へ来たのだから少しは〝藤子不二雄〟を体験しようと思い、昼食を「回転すし三葉」でとった。「回転すし三葉」は、藤子不二雄A先生がデザインした海産物キャラを看板に使っているので、堂々たる〝藤子不二雄ゆかりの地〟といえるのである。以前にもこの店で食べたことがあるが、100円皿を中心に200円皿、300円皿が流れていて、特別おいしくもまずくもないという印象だ。
 夕刻には西新宿まで足を運び、藤子スタジオ・藤子プロの近所にある熊野神社へお参りをした。この神社は、室町時代に中野長者と呼ばれた鈴木九郎が、郷里の氏神である熊野三山の十二社の神を移して祀ったもの、と伝えられているそうである。神社の敷地からは、藤子スタジオの入ったビルがよく見わたせる。
 

 藤子不二雄A先生は、その熊野神社をモデルにした神社を『憂夢』(「ビッグコミックオリジナル」1991年6月5日号〜1995年5月20日号連載)のなかに登場させている。熊野神社に隣接する新宿中央公園は、それこそいくつもの藤子マンガに出てくる場所だが、A先生の『ブラック商会変奇郎』やF先生の『権敷無妾付き』『四海鏡』などで見られる同公園内の円形の噴水は、残念ながらすでに存在していない。
 すでに存在していないといえば、この近辺に建っていた市川ビルもそうだ。市川ビルは、かつてスタジオ・ゼロ藤子スタジオが入っていた4階建てのビルだが、残念ながら昨年取り壊されてしまった。その跡地には、市川ビルの3〜4倍の高さはあろうかという新しいビルが建ちかけている。