藤子・F・不二雄ミュージアムの続報

 現在発売中の雑誌「ダ・ヴィンチ」7月号に載った次号予告によると、7月6日発売予定の「ダ・ヴィンチ」8月号で「ようこそ、SF(すこしふしぎ)な世界へ ぼくらの藤子・F・不二雄、はじまりはドラえもん」という特集が組まれるようです。もちろん、藤子・F・不二雄大全集刊行に合わせた特集でしょう。作家の貴志祐介さん、辻村深月さん、東直子さんらの寄稿、真保裕一さん、瀬名秀明さんらのインタビューが載る模様。
 藤子・F・不二雄大全集の刊行によって、こうして藤子F先生の作品がメディアで大々的にとりあげられるようになるのも嬉しいことです。大全集刊行のありがたい副産物といえましょう。『ドラえもん』以外の藤子F作品にもスポットがあたって、藤子F先生の画業が多角的に注目され論じられ評価されていく……そんな気運が高まっていきそうです。『ドラえもん』自体も、全話が陽の目を見ることで新たな評価を獲得していくのかもしれません。



 藤子不二雄ファンクラブ「ネオ・ユートピア」の掲示板で、2011年開館予定の「藤子・F・不二雄ミュージアム」(仮称)の続報が出ていることを知りました。
今月4日に川崎市が基本計画案を発表したようです。
 ●ネオ・ユートピア掲示
 http://6513.teacup.com/ruruyan/bbs/846
 ●asahi.com マイタウン神奈川「ドラえもんの殿堂 着々」
 http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000906050005
 ●コミックナタリー「藤子・F・不二雄ミュージアム、2011年川崎にオープン」
 http://natalie.mu/comic/news/show/id/17311


 以下、主な情報をまとめてみます。


・施設の名称は「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」に正式決定する運び。
ドラえもんの誕生日に合わせ2011年9月3日の開館を目指す。
・2010年から鉄筋コンクリート3階建ての建物を建設開始。
ミュージアムには限定グッズの販売店を設置。
・オリジナル短編アニメを上映予定。
・利用料金は、大人1000円、中高生7〜800円、小学生4〜500円程度で検討。
・入場者は、1日4回入場時間を決め、1回最大500人程度の予約制。
・今月19日から7月24日までホームページで意見を募るパブリックコメントの手続きを経て基本計画を決定。


 オリジナル短編アニメは純粋に楽しみです。
 予約制で入場時間が決められたりするのはちょっと窮屈な気もしますが、大混雑に巻き込まれずに館内を巡回できるメリットがあるわけで、こういうアイデアは「三鷹の森ジブリ美術館」を成功事例として参考にしているようです。私は「三鷹の森ジブリ美術館」に行ったことがないので実感としては分からないのですが、こうやって日時指定のチケット予約システムに限定したほうが利用者から見て快適で利便性が高いのでしょうか。予約がいっぱいになってオープン初日に入れなかったりするのが怖いなあ。