2月に山田花子『自殺直前日記 改』（鉄人社、責任編集：赤田祐一）が発売されました。
かつて太田出版から刊行された『自殺直前日記』に未発表部分を加えた復刻版です。
（註：ここで言う山田花子さんとは、漫画家の山田花子さんのことで、同姓同名の芸人さんのことではありません）
この本のなかで、山田花子さんが22歳、一人暮らしをしていた頃の小さな書棚が写真で紹介されています。彼女は好きな漫画家として楳図かずお先生・赤塚不二夫先生などの名前をよく挙げており、その好みのとおり、楳図先生の『のろいの館』や赤塚先生の『天才バカボン』が並んでいます。
藤子不二雄A先生が好きという話は聞いたことがなかったのですが、この書棚でいちばん幅を取っているのは、少年チャンピオンコミックス『魔太郎がくる!!』なのです。山田花子さんと『魔太郎がくる!!』の組み合わせはぜんぜん意外ではない（むしろ、彼女が魔太郎を好きなのはわかるよなあ、という感じ）ですが、彼女のこれまでの文章や発言から藤子不二雄A先生の名が出た記憶がないので、その意味でちょっと驚きました。
藤子A先生の短編集『藤子不二雄ホラー･ファンタジー劇場 ヒゲ男』（奇想天外社）も同じ列に見当たります。
山田花子さんは藤子Aマンガの愛読者でもあったんだなあ…。
