各界の方々と撮った写真で2014年を振り返る

 前のエントリでは、私が今年参加した漫画家さんのサイン会を回想しました。直接的には藤子不二雄の話題ではない…との理由から当ブログでレポートしていなかったサイン会です。
 本日は、個人的な2014年回想第2弾です。
 今年もいろいろな場所へ出かけて漫画家さんをはじめ各界でご活躍の方々にお会いする機会がありました。ありがたい限りです。そんななか、写真を撮らせていただいた方を振り返って、今年の思い出にひたりたいと思います。一部、当ブログですでにアップした写真も含まれますし、いっしょに撮ったものではない写真もありますが、どうあれ、今回アップする写真は、じっさいにその方と顔を合わせ言葉を交わして撮ったものに限られます。


●1月11日
 
 土屋慎吾先生
 犬山のキワマリ荘で官能劇画の帝王・土屋慎吾先生のライブペイントがおこなわれました。モデルの女性が清楚な和服姿だったので、この日は露骨な官能要素は封印(笑)ライブペイントのあとには、土屋先生と昭和世俗本コレクターteeさんによる対談トークショー「昭和のエロス」も催されました。



●2月22日
 
 大友良英さん
 東海高校・中学で開催された大友さんの講演「学校では教えてくれない自由な音楽」を聴講しました。大友さんが即興演奏の魅力を語る前半パートと、じっさいに受講者全員で即興演奏を実践する後半パートに分かれていました。楽器持参(音の出るものなら可)だったのですが、何も持たず家を出た私はコンビニで缶コーヒーを購入。その場で飲み干して中に硬貨を入れ、音の出るものをでっちあげて参加しました(笑)講演終了後には、『あまちゃん』のOP曲のギター演奏も聴かせてくださいました。私は『あまちゃん』にハマったクチなので感激でした。



●5月11日
 
 ・『まいっちんぐマチコ先生』のえびはら武司先生


 
 ・アイドルの滝沢さくらさん
 このお二人の写真は、阿佐ヶ谷ロフトAで開催された「マチコ先生とハゲ丸が語るF先生」の打ち上げで撮ったものです。えびはら先生やのむらしんぼ先生から藤子・F・不二雄先生の貴重な思い出エピソードをいっぱい聴かせてもらあったとの飲み会ですから、それはそれは楽しかったです♪



●5月21日
 
 石川浩司さん
 かつては“「たま」のランニング”と呼ばれ、現在はソロ活動をはじめパスカルズやホルモン鉄道などバンド活動も精力的におこなっておられます。この日は名古屋芸術大学で石川さん他のアートパフォーマンスがありました。石川さんがソロで唄った曲は「まちあわせ」「メメントの森」「夜の牛達のダンスをみたかい」「オンリー・ユー」。 新曲「メメントの森」は、そのタイトルから想起されるように「死」を唄っています。死を悲観して暗くなるのではなく、死があるからこそ生きることが前向きな意味を帯びるのだ、と教えてくれる曲です。まさに“メメント・モリ”の精神! 「みんな死んじゃうからこの世は楽しい〜 みんな死んじゃうからこの世はいっとき輝く〜 みんな死んじゃうからこの世は面白いな〜 みんな死んじゃうからこの世はある〜♪」という唄い出しから心をつかまれました。


 
 石川浩司さん、大谷氏
 名古屋芸術大学で石川さんのアートパフォーマンスを観た日の夜、名古屋の亜細亜的料理屋「なんや」でホルモン鉄道(石川浩司+大谷氏のユニット)のライブが催されました。ホルモン鉄道の2人が揃っているのに、あえてホルモン鉄道の曲をやらず、それぞれがソロライブをするという趣向でした。通常のホルモン鉄道のディープインパクトな雰囲気と違って、胸にジーンと沁みる味わいのライブとなりました。石川さんと大谷氏が揃っているのにこの味わいは、何だか不思議な感覚。そのなかに、笑いがあったり、毒があったりと、スパイスもきいていました。石川さんが歌った「昭和ヒーロー数え歌」は、誰もが知る大人気ヒーローたちがことごとくダークサイドに引き落とされていって、思わずその光景を想像させられました(笑)



●5月30日
 
 しのだひでお先生 鈴木伸一先生



 ・お二人の先生と居酒屋にて
 手塚治虫文化賞の受賞式をお二人の先生と観覧させていただきました。式の終了後は先生方や仲間と居酒屋へ。生きるレジェンド漫画家・アニメーターの先生が目の前にいらっしゃる! おひとりはコロコロコミックの「藤子不二雄のまんが入門」塾頭だったし、おひとりはラーメン大好き小池さんのモデル人物ですから、それだけのことを思うだけで心が震えます。そんな素晴らしき先生方といっしょにお酒を飲んで会話したのですから至福の時間でした。



●6月29日
 
 ・『レビウス』の中田春彌さん、元「月刊IKKI」編集長の江上英樹さん
『レビウス』は今月に第3巻が発売されたばかりです。2015年春には『レビウス』を継承する作品『レビウス エスト』の新連載が「ウルトラジャンプ」で待っています。中田さんの卓越した実力ならば、今後ますますブレイクしそうな予感。IKKI編集長から退かれた江上さんの今後の活動にも注目したいです。面白いことをやってくれそうですから♪



●7月5日
 
 辻村深月さん
 辻村さんは、デビュー当時から私が追いかけている大好きな小説家です。2012年には直木賞を受賞され、活躍の場をますます拡げていっておられます。今年も『盲目的な恋と友情』『ハケンアニメ!』『家族シアター』と新刊小説を続々リリースして楽しませてくださいました。今年はデビュー10周年ということで、講演に呼ばれる機会も多かったようです。これからも読み続けます!



●7月19日
 
 吉本興業所属のマルチコメディパフォーマーTASUKUさん
全日本食品サンプルあーとグランプリin郡上」関係者のパーティーのオープニングでTASUKUさんのショーがありました。ジャグリング、パントマイム、マジック、ジャンボバルーンなど多彩な芸を披露してくれました。ショーが終わってから少しお話させていただくと、6代目桂文枝(前名:桂三枝)さんのお弟子さんなのだとか。



●9月21日
 
 ゴジラの初代スーツアクター中島春雄さん
 今でこそスーツアクターという言葉は普及していますが、中島さんは歴史上初めて怪獣の着ぐるみに入って演じた俳優さんです。まさにスーツアクターの元祖、といえる存在です。ゴジラ誕生60周年の年に中島さんとお目にかかれて感銘を受けました。10月には『中島春雄怪獣写真集』が出版されました。
 ちなみに、今年公開されたハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』、観に行きました。こちらは怪獣がCG映像なので、着ぐるみの伝統は守られていませんね。



●9月27日
 
 大阪府泉佐野市のイメージキャラクター「イヌナキン」、その生みの親・ゆでたまご嶋田先生
 イヌナキンは、ゆでたまご先生が公募をもとにデザインされたキャラクターです。口癖は「一生犬鳴!」。イヌナキンのご当地でこの3ショットは記念になります。
キン肉マン』49巻が今月29日に発売されたばかりです。発売日から「29」という数字へのこだわりが感じられます♪  
 そして嶋田先生、来年にはお子さん(第一子)がお生まれになるそうです。おめでとうございます!



●11月8日
 
 Moo.念平先生
 ネオ・ユートピア藤子アニメ上映会の懇親会で受けたMoo.念平先生の熱い抱擁! 藤子不二雄賞ご出身の先生で、私はコロコロコミックで『太陽犬ゼロ』『あまいぞ!男吾』などをリアルタイムで読んでいました。ずっと児童マンガのフィールドで活動し続けておられる熱い先生にこんなふうにしてもらえるなんて、大いに光栄です(^^ 


 
 ・“親方パワーズ”大嶽遥さん
 テレビ朝日ドラえもん知識王No.1決定戦SP」予選会で優勝し本戦でサバンナ高橋さんらと優勝を争い準チャンピオンになった芸人さんです。この予選会で決勝を戦った他の芸人さんがたと「ドラいぶ」というトークイベントを継続的におこなっているそうです。来年1月18日には「中野Vスタジオ」で第3回(第3巻)を開催予定。



●11月10日
 
 ウノ・カマキリ先生
 一コママンガ、風刺マンガの巨匠ウノ・カマキリ先生から「愛知県知立にでかけますよ」というFAXをいただきました。(知立はウノ先生のご出身地)知立駅前の画廊でウノ先生もメンバーの一人である漫画家グループ「ジャパンチ」の展覧会があったのです。先生の作品をバックに写真を撮らせていただきました。



●11月17日
 
 ・道風くん(とうふうくん)
 私の住む愛知県春日井市は、平安時代に活動した書聖・小野道風生誕の地と伝えられており、それにあやかって「道風くん(とうふうくん)」が市のマスコットキャラクターをつとめています♪ 写真は、春日井ナンバースタート記念式典のとき撮ったもの。
 自分の才能のなさに落ち込んでいた道風は、蛙が柳の枝に跳びつこうと何度も挑んでは失敗する姿を見かけます。無理なことをやっている蛙を馬鹿にして見ていましたが、しばらくして蛙の挑戦が成功するのをまのあたりにして驚嘆。自分も辛抱強く努力せねばと奮起し、優れた書家になっていったのでした。小野道風と言われてもピンとこない方でも、このエピソードには憶えのある方は少なくないのではないでしょうか。



●12月4日(寺沢武一先生&エイガアルライツ合同忘年会)
 
 寺沢武一先生
 寺沢先生は昨年の忘年会を欠席されたので心配していたのですが、今年は例年以上にお元気で写真を撮るときにお茶目なポーズをとってくださいました。先生のところには当然ながら挨拶に来られる人がひっきりなしで、皆さんとの交流を楽しんでおられる様子でした。


 
 コブラ
 寺沢先生の忘年会で寺沢先生が生み出したキャラクターと会えるなんて最高です♪ サイコガンを突き上げるポーズが決まってます!


 
 御茶漬海苔先生
 ホラ―マンガの巨匠。部屋の整理をしているとき先生の単行本『アナーキー』『魔王グ―ル』を発掘したので、そのお話をしました。使っておられるペン先や、アメリカと日本におけるマンガの表現の自由のお話なども興味深かったです♪


 
 ・女優・グラビアアイドルの佐々木心音さん
 昨今のグラビア写真は修整が多いけれど私は修整が大嫌い!とポリシーを聞かせてくださいました。このときは調子に乗ってサインもいただいちゃいました♪ 映画女優としてのご活躍も活発で、今年公開の映画だと『パズル』『ライヴ』『マリアの乳房』『TOKYO TRIBE』に出演。とくに『マリアの乳房』では主演女優です。そして来年2月に公開される宇仁田ゆみ先生原作の映画『スキマスキ』でヒロインを演じていらっしゃいます。



 手塚プロダクション・松谷孝征社長
 今年10月にご著書『手塚治虫 壁を超える言葉』(かんき出版)を上梓されました。手塚先生が遺した数々の言葉をもとに、その生き方や考え方を伝える本です。辞表を内ポケットにしのばせていた松谷社長が、手塚先生の笑顔を見たとたん心を溶かされ辞表提出を思いとどまったエピソードなどが印象的でした。手塚先生の笑顔は「生きるものすべてに力を与える、太陽の笑顔でした」と松谷社長は述懐します。



●12月8日(手塚・赤塚賞受賞記念懇親パーティー
 
 つの丸先生
みどりのマキバオー』の続編『たいようのマキバオーW』をWeb「週プレNEWS」で連載中でいらっしゃいます。同じ「週プレNEWS」では、ゆでたまご先生の『キン肉マン』も連載中で毎週月曜日に更新されています!


 
 丸山正雄さん
 旧虫プロご出身のアニメプロデューサー。虫プロ独立後はマッド・ハウス(現マッドハウス)を設立。社長の職に長く就かれました。2011年にはMAPPAを設立し代表をつとめておられます。日本を代表するアニメプロデューさんです。


 
 ・宮崎克先生
ブラック・ジャック創作(秘)話 〜手塚治虫の仕事場から〜』の原作者さんです(作画は吉本浩二先生)。本作は今年8月に発売された単行本第5巻で完結しました。マンガの神様として崇められがちな「手塚治虫」のコテコテの人間臭さを描いて実に面白かったです。


 
 なべやかんさん
 お笑いタレントのなべやかんさん。特撮関連グッズの凄いコレクターさんとしても印象深い方です。アメーバブログで「なべやかんホビー館」をやってらっしゃいます。


 
 手塚プロダクション出版局・古徳稔さん
 パーティー会場内でまごついていると、いろいろな関係者の方を紹介してくださいます。親切にしていただいて、ありがたい限り。手塚先生関連の出版物、今後も楽しみにしております♪


 
 桐木憲一さん
 今年は、『東京シャッターガール』のコミックス3巻、映画『東京シャッターガール』のDVDが立てつづけにリリースされました。コミックス3巻の表紙が非常に素敵だったので、そのことをご本人に熱く伝えてしまいました(^^


 
 手塚るみ子さん
 今年は、冨田勲さんとの対談イベント「冨田勲の音楽宇宙〜ジャングル大帝から初音ミクまで〜」や、手塚先生の描く艶っぽい美女にスポットをあてた「手塚治虫の美女画展」などの企画で楽しませていただきました♪ 去年に続き悩殺ポースで写真撮影(^^ 今後も毎年撮り続けましょう!とおっしゃってくださって、恒例行事となりそう(笑)



●12月9日
 
 六田登先生
ダッシュ勝平』『F−エフ−』『ICHIGO 二都物語』などなど数々の名作を描かれてきた六田登先生のスタジオへお邪魔させていただきました。六田作品の創作秘話やデビュー前の活動など、情熱的でありながら分析的なお話を2時間たっぷりとうかがって非常に贅沢な時間でした。
 六田先生はたいへんな読書家で、青年時代にカフカにハマったことや、メルヴィルヘミングウェイ、カーヴァー、マッカーシーなどアメリカの作家への思い入れなどを熱く語ってくださいました『百年の孤独』のガルシア・マルケスの名前も出てきました。
 コーヒーを飲み干すと六田先生が注いでくださって、その気づかいに恐縮でした。



●12月12日(マンガワールド忘年会)
 
 ・『名たんていカゲマン』の山根あおおに先生
 子どものころ買ったてんとう虫コミックス『名たんていカゲマン』を山根あおおに先生にお見せしたら、先生のほうから「サインしようか」とおっしゃってくださって感激♪ 朗らかで気さくなマンガ界の大巨匠です。
 

 
 ・『ホイッスル!』の樋口大輔先生
 ペンネームを見ると男性のようですが、ほんとうは女性なんです♪ 先生とお話したらオタクトーク全開で盛り上がりました。世代が近いこともあって、出てくる固有名詞に共感することが多かったです。先生の作風からは感じ取りがたいのですが、メカやロボットへの思い入れをガンガン語ってくださいました。



 ●12月13日
 
 大海赫先生
 毎年「ビビを見た!会」でお会いできて嬉しいです。
 トラウマ童話作家と呼ばれる大海先生。きれい事ではない、容赦のない真実を見せるため子どもにトラウマを刻みつけるからです。児童文学ではなく“童話”を書いていることへの矜持を語ってくださいました。
 今年は新刊の童話『歌えば魔女に食べられる』(復刊ドットコム)が刊行され、新たな大海ワールドを満喫できました。来年は先生の短編童話『大きくなったら、なにになる?』のアニメーションが発表されるそうで楽しみです!