『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』

 2015年10月21日は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989年公開)でデロリアンに乗ったマーティとドクが過去の世界からやってくる日です。
 デロリアンは、作中の“現在”である1985年から30年後にあたる2015年へタイムトラベルしたのです。デロリアンが到着した日付は、細かく言うと、2015年10月21日(水)午後4時29分。舞台はアメリカですから、時差を考慮すると日本時間では22日の朝あたりになるそうです。
 そこで私は、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』を21日の深夜から22日の午前にまたがるよう観返しました。
 
 一応ソフトを持っているのですが、VHS版しかなくて再生機を用意するのが面倒だったので、テレビから録画したものを視聴(^^)


バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』では、登場人物の一人が、1950年から2000年までの試合結果データが記載されたスポーツ年鑑を持って過去へ行き、1955年の自分に渡して大儲けしようと企みます。そのスポーツ年鑑を1955年の自分が手に入れれば、それから先のスポーツの試合結果がわかりますから、賭けをすれば必ず勝てるのです。
 そんな感じで、タイムマシンを利用してお金を儲けようという発想は、藤子F先生のマンガでも見られます。『ドラえもん』の「宝くじ大当たり」なんかがそうですね。のび太が、宝くじの結果を知ってから過去へ戻って当たりくじを買おう、と考えるのです。しかしドラえもんは、「タイムマシンを、金もうけのためなんかに使っちゃいけないんだ。法律で決まってるんだ」とのび太を止めます。のび太も負けていません。パパがこれまで宝くじで損をした5万円を取り戻すだけならお金を儲けるわけじゃないからいいだろうと。で、2週間前の世界へ戻って宝くじを買うことになるのですが…。
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』には、2015年の世界の骨董品店でスポーツ年鑑を手に入れたマーティに対して、ドクが「お金儲けのためにタイムマシンを発明したわけじゃない…」と厳しく言う場面があります。それでマーティはスポーツ年鑑を捨てるのですが、別の人物がそれを使ってお金儲けを企てるのでした。


バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』でマーティが乗るホバーボードは、スケートボードスノーボードのごとき要領で走行する乗り物ですが、最大の特徴は宙に浮いていることです。地面に接しない状態で進むのです。マーティは、2015年の子どもが乗っていたキックボードからハンドルを抜いてホバーボードとして使うのですが、ハンドルがついたまま乗ったとしたら、藤子・F先生の『ミラ・クル・1』に出てくる重力ボードとかなりイメージが重なるなあと思います。ハンドルがついてなくても、私はまず重力ボードを思い出してしまいました(^^)


 今年6月、レクサスがホバーボードを制作したと発表して話題になりました。
 http://www.lexus-int.com/jp/amazinginmotion/slide/
 http://www.gizmodo.jp/2015/06/post_17433.html
 http://japanese.engadget.com/2015/08/26/lexus/

 8月になって種明かしされてみると、このホバーボードはプロモーションのために制作され、専用のレールの上でしか走れないものだとわかりました。でも現実にボードが宙に浮いて走行しているのは間違いないわけで、ホバーボードが2015年に実現した!という甘い感動を抱きたくなりますし、抱いてもよい気がします(^^)