10月20日放送のアニメ『ドラえもん』

 10月20日(金)放送のアニメ『ドラえもん』は、「すてきなミイちゃん」と「魔女っ子しずちゃん」でした。どちらも藤子F先生の原作アリのエピソードです。


 「すてきなミイちゃん」は、原作でもそうですが、自分の恋愛となるとダメダメキャラになり、有線リモコン式ネコ玩具のミイちゃんと独り相撲のように会話するドラえもんの様子が面白さの要でした。ドラえもんが尋ねたことに対するミイちゃんの返事はことごとくドラえもんの妄想でありドラえもんにとって都合のよい言葉ばかり(笑)ドラえもんの妄想力の愛らしいこと!
 ドラえもんの妄想力といえば、今回の「すてきなミイちゃん」のアニメオリジナル場面がよかった!夕焼けに染まる風景のなか木製ベンチで2人(2匹…)並んで座るドラえもんとミイちゃん。そのときドラえもんが、ミイちゃんと教会で結婚式を挙げるシーンを妄想するのです。結婚式には、ミイちゃんの元の所有者家族まで出席していて、細部まで豊かな妄想でした(笑)
 ミイちゃんを所有する家に押しかけたドラえもんが、ミイちゃんとの結婚を懇願するくだりも見どころでした。正座していたドラえもんの足がしびれたりして…。さすがは蚊に刺されるほどの高級ロボット!
 あと、ミイちゃんにまさかの江戸っ子のキャラ付けがなされて面喰らいました(笑)


 「魔女っ子しずちゃん」は、憧れの魔女っ子になれたしずかちゃんの生き生きとした人助け活動に気持ちが朗らかになりました。「しずしずほい♪」という魔法の言葉や、しずかちゃんが着ているパープルの服がかわいかった!!
 魔女っ子になるにあたって、しずかちゃんはほうきに乗ることにこだわりました。魔女の乗り物といえばほうきですからね。そこは譲れませんよね♪
 そもそも、魔女はなぜほうきに乗るのでしょうか?「ほうきは生/死などの境界性を表わしており、魔女は“境界を飛び越える女”としてほうきに乗る」「ほうきは悪いものを掃き出す道具である」「魔女を絵にするさいモデルとなる老婦人が炉辺でよく使う身近な道具のひとつである」「馬の代用として」など、諸説あるようです。フロイト的な性的解釈もいろいろとなされているようです。
 2015年に名古屋市博物館の「魔女の秘密展」へ行ったとき、魔女になりきれる撮影コーナーがありましたが、そこでもほうきはマストアイテムでした!