きのう(28日)、夜7時からフジテレビ系で放映された「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」で、ものまねタレントの俵山栄子さんが、ドラえもん(=大山のぶ代さん)の声をまねて『ぼくドラえもん』を歌った。ちょっと精神年齢の低いドラえもんという印象だったが、かなり似ていたような気がする。
フジテレビの番組でありながら、俵山さんが歌うバックでテレビ朝日のアニメ『ドラえもん』の映像が流れていて印象に残った。
会場内が最高に盛り上がったのは、俵山さんが歌い終わったあと「ご本人登場」で大山のぶ代さんが姿を現したときだ。「ご本人登場」の瞬間は誰の場合でもたいがい盛り上がるものだが、大山さんの姿が見えたときの場内の盛り上がり方はたいへんなものだった。ドラえもんのアイドル的・マスコット的人気は国民的なレベルにあるということだろう。審査員の一人・優香さんも、今まで何度もものまね番組に出させてもらいましたが、いちばん嬉しいです、と感激した様子だった。
俵山さんが『ぼくドラえもん』を歌う前に映された『ドラえもん』紹介テロップを見ると、「70年より連載を開始。73年よりテレビ放送が始まり子供たちの人気を不動のものにする」とあった。73年よりテレビ放送が始まったのは、現在のテレビ朝日版『ドラえもん』ではなく、日本テレビで放送されたいわゆる「旧ドラ」のほうである。だから『ドラえもん』のテレビ放送が始まったのが73年というのは、まんざら間違いでもないのだが、「子供たちの人気を不動のもの」にしたのはやはり79年から始まったテレビ朝日版のほうであろう。日本テレビの「旧ドラ」は、「人気を不動のもの」にするどころか、人気が得られず半年*1で終わってしまって、今では観たくても観られない幻の作品と化している。旧ドラを観るまでは死ねない、という藤子ファンもいるくらいだ。私はドラマ『愛ぬすびと』*2を観るまでは死ねない、といっておこう。