氷見旅行記その2(氷見の潮風通りと海鮮館)

 高岡駅近辺の藤子先生ゆかりの地を1時間ばかり巡ってから、氷見線で氷見へ向かった。
藤子不二雄Aまんが展」オープンも「藤子A先生×氷見市長対談イベント」も翌14日のことだけれど、とりあえず現地の下見をしておこうと思ったのだ。氷見じたいは何度か訪れていて地理感覚はあるのだが、今回のイベントの開催場所となる「潮風ギャラリー」や「いきいき元気館」は初めてだったので。


 氷見を訪れるのは2年ぶりだ。藤子A先生がデザインした「氷見のサカナ紳士録」のモニュメントが並ぶ潮風通りのアーケード街は、以前来たときよりも藤子A色が一段と濃くなっていた。『忍者ハットリくん』色が強まったと言ったほうがよいだろうか。


 アーケードに立つ数々の柱に『忍者ハットリくん』のキャラクターたちの小型シールが貼ってある。
 そして、降りっぱなしになったシャッター4箇所に『忍者ハットリくん』の大型シールが貼られ、シャッターアートになっている。これは今月12日に登場したばかり。

 氷見の美しい景色をバックにハットリくんたちがいるホログラムもあったし、何と言っても注目は『忍者ハットリくん』のキャラクター5体の立体モニュメントだ。このモニュメントは今年3月から登場。泣き叫ぶシンちゃんが最も気に入った。

藤子不二雄Aまんが展」が14日から1年間にわたって開催される「潮風ギャラリー」の場所も確認。かつては北陸銀行の支店だったところで、その建物を改装してギャラリーにしたのだ。建物の外側には「藤子不二雄Aまんが展」の大きな看板やポスターが掲げられていた。

 潮風通りから離れ「氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館」へも足を運んだ。ここは、その名のとおり、海鮮市場や海鮮レストランなどを堪能できる観光施設。屋外に立っている「ひみぼうずくん」の頭を撫でたり、建物のなかで氷見市の立体ジオラマを見物したり。氷見のジオラマのなかには、よく見るとハットリくんやブリンスの姿がある。
 ひみぼうずくんも藤子A先生が氷見のためにデザインしたキャラクターで、海坊主の子どもという設定だ。「頭を撫でると幸せが訪れる」ということなので、丁寧に彼の頭を撫でてあげた。
 


 再び潮風通りに戻り、潮風ギャラリーのあるところから道路を渡った反対側の歩道を歩いていると、潮風ギャラリーの建物内から藤子スタジオのIさんが携帯電話をかけながら出てこられた。私より先にIさんが私の存在に気付いて、道路の反対側から声をかけてくださった。私は道路を渡ってIさんと15分ほど立ち話。
 今回のまんが展は、会場のセキュリティの問題や1年間という異例の長期開催ということで、本物の原画や貴重な資料は置いておけず、そのかわり、特殊な技術で精密に複製した原画をたくさん展示するとのこと。私が見れば複製だと分かるだろうが、一般の方なら本物としか思えないようなレベルの、精度の高い複製原画だそうだ。
 また、今回のまんが展は、主に子どもに喜んでもらえる内容になっているという。


 Iさんと別れてから、藤子A先生の生家である光禅寺へおもむいた。


 (つづく)