氷見旅行記その1(高岡をぶらりと散策)

 13〜14日の氷見旅行で起こった出来事を、時系列に沿って綴っていこうと思う。


 14日(日)午前11時から始まる藤子A先生と氷見市長の対談イベント観覧のため氷見へ行くことに決めたわけだが、14日当日の朝に家を出ていては午前11時までに氷見へ到達できないので、前日に富山入りすることにした。
 13日(土)朝、特急しらさぎ1号で名古屋から高岡へ移動。
 富山県高岡市は、言わずと知れた藤子両先生の出身地。藤子F先生は高岡で生まれ育ち、藤子A先生は小学5年生のとき氷見から高岡へ引っ越し、2人は運命の出会いを果たしたのだ。


 11時すぎに高岡駅に着き、そのまま氷見線に乗り換えて氷見まで行きたいくらいの勢いだったが、とりあえず高岡駅で改札を出て、近辺にある藤子先生ゆかりの地を1時間ばかり巡ってみることに。高岡を訪れるのは、これで6〜7回めになるだろうか。


●文苑堂書店
まんが道』のなかで満賀道雄才野茂が手塚漫画や少年雑誌を買っていた書店。店員のタコ顔のおじさんが印象的だ。
 現在は経営者も建物も違っているが、レジのところにドラえもんと喪黒福造の直筆色紙が飾ってあるので、そこが見どころだろう。


●万葉の杜・ドラえもんの散歩道
ドラえもん』の各キャラクターのブロンズ像が高いところでポーズをとった静かな公園。「未来の高岡と共に」という藤子F先生のメッセージが読める。


ピジョン
まんが道』のなかで満賀道雄の母が勤め先の喫茶店から古くなったアメリカ雑誌を持って帰ってくるというエピソードが描かれている。
 その、満賀(藤子A先生)の母が勤めていたという喫茶店が「ピジョン」だ。現在は1階が洋品店になっているが、数年前まで営業していた2階の喫茶店はもうやっていないようだった。

●塩谷昆布店
 藤子A先生の好物が売っているという昆布店。ドラえもんハットリくん、喪黒福造の直筆色紙が飾ってある。翌14日にもこの店に立ち寄ったので、お店のおばさんに「藤子A先生がよく買われる品はどれですか?」と尋ね、「特上黒とろろ昆布」を購入した。


●高岡大仏
 満賀道雄が、高岡大仏前で霧野涼子のキスシーンを目撃するくだりは鮮烈。
 現在、高岡大仏は「平成の大修理」の真っ最中で、大仏の大部分が鉄骨とシートで覆われている。高岡大仏を目的にここを訪れた人にはとても残念な状態だ。修理の完了は11月末とのこと。この敷地内でドラえもんおみくじが引ける。


●藤子F先生の生家跡地
 藤子F先生は高岡在住時代に5回ほど引越しをしているという。その最初のお住まいの跡地の前を通った。この場所は数年前まで旅館をやっていて、私も泊まったことがあるのだが、今は一般のお宅になっている。


●養順湯跡地
 藤子A先生が通った銭湯「養順湯」の跡地。現在は焼肉屋「ようじゅんとう」の入ったビルになっている。1983年に銭湯を辞めたそうだ。『まんが道』でも満賀道雄が養順湯を利用するシーンがある。

 
 高岡は1時間ばかり巡っただけのなので、高岡古城公園まで足を運べなかった。
 このあと氷見線に乗って氷見へ向かう。

 
 (つづく)