11月2日、「ジャンプスクエア」が創刊した。前日に店頭に並んでいたので購入。もちろん目当ては藤子不二雄A先生の『PARマンの情熱的な日々』だ。
この雑誌でA先生の本格的な新作マンガ（ストーリーマンガやギャグマンガなど）を読みたい気持ちもあったが、私はA先生の日常を綴ったコミックエッセイの大ファンでもあるので、『PARマンの情熱的な日々』の連載が始まったのは素直にうれしい。
ここで、かつてA先生が連載した日常系のコミックエッセイを整理しておきたい。（A先生には、ゴルフや映画などテーマを絞ったコミックエッセイが多くあるが、ここで挙げるのは、テーマを限定せずA先生の様々な日常を綴ったコミックエッセイである）
・『パーマンの日々』（「ビッグコミック」1978年4月25日号〜1980年11月25日号）
・『PARMANの日々』（「STERA」1991年5月3日号〜1992年3月27日号）
・『パーマンの夢とバラの日々』（「リイドコミックギャラリー」1995年12月17日号〜1996年12月15日号）
このたび「ジャンプスクエア」で連載の始まった『PARマンの情熱的な日々』は、これらの日常系コミックエッセイの流れを正統的に汲んだ作品と言えるだろう。
連載第1回「月曜病にかかった日…」は、A先生のある日の通勤風景を軽快なタッチで綴っていて、とても楽しめた。コミックエッセイと聞いていたので、4ページ前後の作品かなと予測していたのだが、ふたを開けてみたら2色カラーで8ページもあって予想以上の読み応えを感じた。
この調子で連載が続くとすれば、毎月の「ジャンプスクエア」発売日がすごく楽しみだ。
今号をひととおり読んだ方の多くが感じられたと思うが、同誌の連載陣のなかでA先生だけが妙に浮いた感じになっている。実はA先生もこの雑誌でご自分が浮いていることを自覚されていて、編集長から連載を依頼されたときは抵抗を覚えたそうだ。自分は他の連載漫画家たちと大きく世代が隔たっているし、雑誌の対象年齢とも合わないんじゃないかと。
すると編集長は、A先生だけが他の漫画家よりはるかに年齢が高くて、そうやって飛び抜けて浮いているところが面白いんですよ、などと説得してきたので連載を引き受けたとのこと。A先生が浮いた状態は、ある意味確信犯的なものなのである。
ちなみに、A先生と編集長とは仕事仲間というより飲み友達だったそうだ。（10月14日、氷見で取材・笑）
●藤子情報
・現在発売中の「HYPER HOBBY（ハイパーホビー）」12月号70ページに「藤子不二雄A情報局」が掲載されている。10月14日氷見でオープンした「藤子不二雄Aまんが展」をはじめとした藤子A関連イベントを取り上げている。私がこのブログでレポートしている最中のイベントだ（笑） この記事を書かれたライターのAさんの取材にちょっと同行させていただいたので、同記事にはとても親しみがわく。
また同号では、怪物くん、ノンビラス、ベラボー怪星人、プリンス・デモキン、ドクター・ノオのフィギュアセットが発表されている。
・すでに放送済みだが、11月2日（金）朝の「ズームイン!!SUPER」（日本テレビ系）で「新創刊『ジャンプスクエア』の編集部にズーム独占密着」が放送された。そのなかで藤子不二雄Ａ先生のインタビューが行なわれた
・11月3日(土)と4日(日) の「かわさき市民祭り」のなかで、藤子・F・不二雄ミュージアム（仮称）のPRを目的としたプレイベントが開催される。主に子ども向けの内容だが、ミュージアム開館に向けたPRパンフが配布されるようだ。（情報元：ネオ・ユートピアML）
・日時 2007年11月3日(土)、4日(日)
・会場 競輪場内（川崎駅から徒歩で約15分）
・内容
１．ドラえもんひろば（3日・4日とも10:00〜 16:30）
ドラえもんスライダー、ピー助のボールプール等の遊具と、ミュージアムＰＲテントが設置される。
２．ドラえもんキャラクターショー（4日12:00/15:00）
３．ドラえもんと記念撮影（3日12:00/13:30/15:00/4日13:30）
１回あたり50人。当日整理券を配布。
４．藤子・F・不二雄ミュージアムについてアンケートの実施とPRパンフレットの配布
藤子プロと共同作成したPRパンフ「藤子・F・不二雄 ミュージアム（仮称）の開館に向けて」をアンケートに回答されたみなさんに配布。
※3日の10:35からステージにてオープニングセレモニーが 実施される。内容は不明。
※問合せ先：総合企画局藤子・F・不二雄ミュージアム整備準備室 電話044-200-3713
・12月27日（木）、ぴっかぴかコミックス『バケルくん』5巻発売
http://www.s-book.com/plsql/com2_booksche?sha=1&jan=c&mm=1&img=0&seq=&page=6
