今年9月3日、ドラえもんの誕生日に藤子・F・不二雄ミュージアム限定でこんなフィギュアが発売されました。
『のび太の魔界大冒険』に出てきた石になったドラえもんのフィギュアです。
『のび太の魔界大冒険』は、「月刊コロコロコミック」で連載されたときリアルタイムで読みました。物語のなかにこのドラえもんの石像(当初はこれが石になったドラえもんとはわかりませんでした)が初めて登場したとき、「なんだ、これ?」「なんで、ドラえもんの形をしてるの?」と戸惑いや不思議さを感じました。少ししてのび太の石像も出てきたし、庭に置いたはずの2体の石像がなぜか家のなかに移動している…なんて怪奇現象じみたことも起こります。
私のなかの戸惑いは強まり、その謎めいた石像の存在に不穏さや不気味さをおぼえ、石像の正体への興味がわいてきました。
石像が出てきたのはまだ物語の序盤です。その後すぐに石像は姿を消し、正体がわからないまま物語はぐんぐんと進んでいきます。私は、石像の正体が気になりつつも、いろいろな驚くべきこと・不思議なこと・面白いこと・ハラハラすることがどんどん起こるこの魅力的な冒険物語にのめり込み、そのうち石像への意識が薄らぎかけていったのでした。
そんなタイミングで、再び石像が登場したのです! 物語はもう終盤でした。
石像への意識が薄らぎかけていたそのタイミングで、いったん物語から姿を消していた石像が再登場し、しかも、その石像がなんだったのか、どうしてできたのかがスイスイと明かされていったのですから、それはもう驚嘆するばかりでした。
こういうことだったのか!
謎だった存在の正体が明かされたときの喜びと納得感、見事な伏線回収に触れたときの驚きと快感をぞんぶんに味わえました。藤子・F・不二雄先生の構成力や演出力に脱帽です。
というわけで、物語の序盤に出てきたドラえもんとのび太の石像は、じつは、石化したドラえもんとのび太だったのです。
そんな、個人的にとても思い出深い“石化したドラえもん”のフィギュアが発売されたわけです。
先述のとおり、このフィギュアは藤子・F・不二雄ミュージアム限定の商品です。メディコム・トイのUDF(ULTRA DETAIL FIGURE)シリーズのひとつにラインナップされています。
私は、コロナ禍になってからまだ一度も藤子・F・不二雄ミュージアムへ行けていません。このフィギュアは、愛知在住の藤子仲間Zさんが私の代わりに買ってきてくださったものです。
ドラえもんの表情やポーズ、石らしい質感が巧みに再現されていて、さすがはUDFシリーズ!と思わせます。
同じ9月3日には同じUDFシリーズのドラミちゃんも発売されました。藤子・F・不二雄ミュージアムの人気モニュメント「2F中庭の石になったドラえもん」と「3Fはらっぱのドラミちゃん」が同時発売されたわけです。(ドラミちゃんは手に入れておりませんが)
Zさんには、石になったドラえもんを買ってきてもらったほかに、藤子関連のチラシ・パンフ類をいただきました。
Zさんがここ最近藤子先生ゆかりの地を旅したさいゲットしたものです。
・氷見謎解きラリー 怪物くんのワクワク大作戦!
・藤子・F・不二雄先生のふるさとたかおか GO!GO! スマホdeスタンプラリー2021
・豊島区立トキワ荘マンガミュージアム 特別企画展「トキワ荘の少女マンガ」のチラシ
・トキワ荘のあった街 椎名町ポストカード(鈴木伸一先生のイラスト)
Zさん、ありがとうございました!