幻となったF先生の『落窪物語』

 
 
 これを見るたびに、F先生の描いた『落窪物語』を読みたかったなぁ…という思いが込み上げてきます。

 
 1994年から刊行の始まった中央公論社「マンガ 日本の古典」。その第2巻にあたる『落窪物語』を藤子・F・不二雄先生が執筆する予定でした。
 F先生が書き残したメモの中にこの作品に関するものもあって、執筆の準備を具体的に進められていたことがわかるのですが、残念ながらご病気のため実現しませんでした。(『落窪物語』はF先生の代わりに花村えい子先生が執筆しました)