映画『窓ぎわのトットちゃん』鑑賞と『のび太の地球交響楽』前売券購入

 12月16日、映画『窓ぎわのトットちゃん』を劇場で観てきました。テレビ朝日開局65周年記念作品でシンエイ動画制作とあって、映画ドラえもんでおなじみの制作陣が携わっており、藤子ファン的にも気になっていた映画です。

 現在公開中の映画ですからネタバレを避けるため、あまり具体的な内容には踏み込みませんが、ちょっとばかり感想を記しますので未見でネタバレが嫌な方は、以下の文章にお気をつけください。

 

 

 

 いい映画でした。名作です。

 トットちゃんの動作、表情、おしゃべり、発想が豊かに生き生きと感じられ、彼女の一挙手一投足から目を離せませんでした。トットちゃんを取り巻く人々も魅力的に描かれています。

 

 逃げない/向き合う覚悟ある表現や幻想的でイマジネーションあふれる表現が随所にあって、上質のアニメーションに出会えた喜びが大きかったです。

 

 よいシーンばかりのなか、特に

「いらっしゃいませ」

「お邪魔します」

 のシーンが最高に感じられました。

 

 戦争が、トットちゃんたちの心通わせる豊かな日常にひたひたと忍び寄り、美しい町の景色をしだいに翳らせていく……。そのさまが、じわじわと私の心に慄えをもたらしました。日常の描写がじつに丁寧で好ましく、子どもたちは生き生きとかわいらしく、背景があたたかく美しいだけに、それらを暗い方向へ変調させてしまう戦争が痛切に忌まわしく思えました。

 

 エンドロールで流れる金子志津枝さんのイラストが、この映画が幕を閉じていくなかでとても素敵な感覚を与えてくれました。

 “エンドロールで金子さんのイラストが流れる”といえば、『新・のび太の日本誕生』や『のび太の月面探査記』といった映画ドラえもんのエンドロールの記憶とオーバーラップして、ますます素敵な気持ちがにじんできます😊

 

 元「たま」石川浩司さんが声の出演をされていることも、私にとってこの映画の重要なポイントでした。石川さんが誰の役をやっているか知った状態で観たものの、最初の登場時には石川さんじゃない人の声みたいだ!と石川さんの声優力に感嘆。3度目の登場時になってようやく石川さんっぽさを認識できた感じです。

 

・パンフレット

 

 

 

 『窓ぎわのトットちゃん』を観終えてから、劇場のショップで『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(来年3月1日公開)の前売券を購入しました。

 合計10万名がもらえる前売特典「ピピっと響く♪ホイッスルドラ」を無事ゲット!

 

 歴代映画ドラえもんのなかでもどこか新機軸となる作品になるのでは……という無根拠な期待を勝手に抱いています。