芝山努監督に会えた日

 昨日15日(日)、月刊ぽけっと芝山努監督トークイベントに参加するため東京へ行ってきた。
 この催しは、月刊ぽけっと購読者限定のクローズドイベントで、その内容をここで書くわけにはいかないが、芝山努監督の生トークを聴けたうえ、実際に監督とお話することもでき、たいへん楽しく充実した時間をすごすことができた。


 アニメ界の巨匠である芝山監督は、テレビアニメ『ドラえもん』のチーフディレクターや映画『ドラえもん』の監督を長年つとめてきたが、このたびのリニューアルで『ドラえもん』から離れることになった。その実力と人柄の両面で藤子ファンからの信頼が厚く、縁があれば再び藤子作品に携わってほしいと多くの藤子ファンが願っている。
 芝山監督には今一度ここで、お疲れ様でした、と言いたい。


 このイベントでは、月刊ぽけっと購読者の方々と実際にお会いし言葉を交わすことができたので、その意味でも刺激的で心地よい体験だった。
「いつもブログを読んでいます」と私に声をかけてきてくださった初対面の方もいて、私はそのさりげない一言に勇気づけられ、これからもこのブログを続けていこうという意欲を増幅させたのだった。


 芝山監督、月刊ぽけっとスタッフの方々、そして当日お会いしたぽけっと購読者の皆様、昨日は本当にありがとうございました。



 この日は東京まで例によって夜行バスで移動し、朝6時に新宿に着いた。そこで藤子ファン仲間3人と落ち合い、早朝から営業しているファーストフード店で藤子談義を楽しんだ。月刊ぽけっとのイベントは昼12時すぎからなのに、こんなに朝早くから付き合ってくれる友人の存在はとてもありがたい。


 このとき、落語家・桂歌蔵の真打昇進記念風呂敷(2,000円)を、Oさんから譲ってもらった。この風呂敷は、新宿末広亭という寄席で5月10まで開かれていた、三遊亭遊史郎と桂歌蔵の真打昇進披露興行において、期間限定で販売されていたものだ。
 なぜこの風呂敷がほしかったかといえば、藤子不二雄A先生が描いた桂歌蔵の似顔絵がプリントされているからである。要するにこの風呂敷、藤子Aグッズなわけである。
 私は期間中に末広亭へ行けず従って風呂敷も買えなかったので、Oさんが、余分に一枚買ったものを定価で譲ってくれたのだ。もし自力で買おうとすれば、東京まで行く交通費や寄席の入場料が必要でその額はたいへんなものになるため、この風呂敷を定価で入手したというのは、破格の割引値で買えたようなものである。たいへん助かった。


 藤子A先生がこの風呂敷のデザインを担当したのは、今年2月に発売された「週刊ヤングサンデー」12号で桂歌蔵からインタビューを受けたことがきっかけなのだろうか。


 その後、新宿から高田馬場駅まで歩いて移動し、駅前で開催中の古書市を見ていたら、名古屋在住の藤子ファン仲間Kさんと偶然に出会った。Kさんは、ぽけっとのイベント会場へ行く前に高田馬場駅に立ち寄り、手塚治虫先生のキャラクターがたくさん描かれたガード下の壁画を見にきたとのこと。この壁画がとりこわされる予定だと知り見納めしようと思ったのだそうだ。
 我々もそれに同行して壁画を見物し、その後、地下鉄で江東区の月刊ぽけっとイベント会場へ向かった。