「コロコロコミック」12月号

コロコロコミック」12月号を購入した。例によって、『わさドラ』放送スケジュールが掲載されていたので、ここで紹介しよう。

●11月18日
「オールシーズンバッジ」(てんコミ16巻)
「Yロウ作戦」(11巻)


●11月25日
「くろうみそ」(8巻)
「無敵コンチュー丹」(19巻)


●12月2日
「ロボ子が愛してる」(2巻)
「声のかたまり」(12巻)


●12月9日
「N・Sワッペン」(2巻)
「デンデンハウスは気楽だな」(9巻)


 今週放送される「Yロウ作戦」。幼いころは、「Yロウ」が「賄賂」のもじりであることを知らずに読んでいた。だから、単なるY型のろうそくのような「Yロウ」をもらった人たちが、それだけで異様なまでにありがたがる描写が含むニュアンスも、よく理解できていなかった。それでもおもしろく読めた作品だったが、少し大きくなってから、「Yロウ」が「賄賂」の意味を持っていることに気づき、「ああ、そういうことだったのか!」と目から鱗が落ちるような感動を味わった。こういう体験を通過した読者は、かなり多いだろう。


「くろうみそ」は、のび太のパパが「二ページほどやる!!」と宣言して延々とお説教をする場面が『わさドラ』でどう表現されるか見ものだ。


「ロボ子が愛してる」は、「さりげなくわらってはいるが… きみの気持ちが、どんなにきずついたかぼくにはよくわかる」とドラえもんが同情したのび太の表情が心に刻まれる作品だ。
 ロボ子の絵は藤子・F先生のタッチではないが、これは荒俣宏さんの妹・志村みどりさんが藤子スタジオ在籍時に描いたものだからである。志村みどりタッチのロボ子が、わさドラタッチのアニメになって動きまわるさまを、今から楽しみにしていたい。