日清パーマンおかしメン

 個人的にとても思い出深い藤子グッズ「パーマン おかしメン」を紹介したいと思う。


「おかしメン」とは、お湯を注いでもそのままでもおいしく食べられる日清のミニカップラーメンで、1980年代に世に流通していた。通常のカップヌードルは、お湯を注いで3分待つことになるが、「おかしメン」は2分でOK。麺の一本一本はかなり短くて、ベビースターラーメンみたいに小刻み。商品名のとおり、お菓子感覚で楽しむことができるカップラーメンだった。


 昭和55年から発売開始された「おかしメン」シリーズのなかで、「パーマン おかしメン」は昭和59年ごろ登場。しょうゆ味とカレー味があった。
「おかしメン」シリーズは、ほかに「ドラえもん」「怪物くん」「オバケのQ太郎」などがあったと思うが、私は「パーマン」の時代に最もおかしメンにハマッっていた。


 上ブタをはがすと、裏面に時々アタリが出る。そのアタリを5点を集めて応募すると楽しいプレゼントがもらえる!ということで、私はせっせとおかしメンを食べて何とか5点集めた。
 それでもらえたのが「パーマンわくわくセット」である。パスケースよりやや大きめの「パーマン秘密ケース」の中に6種類の遊び道具が入っており、なかなか凝ったアイテムだった。
 遊び道具の入れ物である「パーマン秘密ケース」自体が遊び心に満ちたものだった。両面から開けられるようになっていて、その仕掛けを使って中の物が消えたように見せかけるマジック遊びができるのだ。


 中に入っている遊び道具は以下のとおり。


●くっつきパーマン
 裏面に磁石がセットされたミニカード。5種類ある。


パーマンライセンス
 パーマンの絵がプリントされた認定書。名前や生年月日、認定書の日付などを書き込める。


パーマンものしり百科とおもしろ暗号ノート
 パーマンのことがよくわかるものしり百科と、暗号メガネを使って遊べる暗号ノートが付いている。


パーマンレンズ
 パーマンの目のところがレンズになった虫眼鏡。


パーマンエスパーカード
 暗いところでも光るパーマンと、宇宙人を呼ぶためのけむりが付いている。けむりで本当に宇宙人が呼べるかは定かではない。


パーマンバッジ
 パーマンの顔がプリントされた円形のミニバッジ。



 ひとつひとつの遊び道具は、ごく小さくて薄っぺらくて単純なものなのだが、パスケースよりやや大きい程度のケースの中にこれだけの物が収納されているというのがじつに魅惑的だ。
 いま手にとって眺めても、自分の内にある“少年の心”が心地よく刺激されてワクワクしてくる。