氷見旅行記その4(除幕式とテープカット)

 14日(日)を迎えた。
 当日のイベントのスケジュールは以下のようになっていた。

9:45 忍者ハットリくんポスト除幕式(中央町松村屋書店前)
10:00 氷見市潮風ギャラリー テープカット
11:00 潮風ギャラリーオープン
11:00〜12:00  藤子不二雄A×氷見市長記念対談(いきいき元気館大ホール)

 
 高岡駅を8時8分に出る氷見行き列車に乗り、いざ氷見へ!
 9時45分から始まる「忍者ハットリくんポスト除幕式」に間に合うには、もう少しホテルでゆっくりできたのだが、なんだか体がそわそわして、早めにホテルを出てしまった。
 高岡駅に着くと、氷見線のプラットホームに忍者ハットリくん列車がとまっていたので、それに乗ろうとホームで待っていたら、運転士の方が「この列車より先に別のホームから氷見行きが出ますよ」と教えてくれて、早く氷見へ到達しておきたかった私は、忍者ハットリくん列車の外観をまじまじと眺めてからホームを移動し、8時8分発の氷見行き列車に乗り込んだのだった。
 その列車で、藤子ファン仲間のNさん(愛知県在住)とばったり出くわした。

 氷見へ着いたのは、除幕式が始まる1時間以上前だった。
 除幕式が始まる少し前に、いよいよ藤子A先生が登場! 商店街の歩道を歩かれるだけでオーラが発散される。このまばゆいお姿を拝見するために氷見まで来たのだから感無量だ。そして、A先生の元気なお姿に触れてホッとした。
 藤子A先生は氷見市長とともにポストの前に立った。ポストの上の忍者ハットリくん人形にかけられた幕が取り去られ、中から人形が姿を現した。ハットリくんが弟のシンちゃんをおんぶしている。
 観衆からわきおこる拍手。私はこの人形の原型を前日に光禅寺で見せていただいていたのだが、ポストの上で皆に注目され拍手を送られる人形は、生き生きと輝かしく感じられた。
 藤子A先生の挨拶が始まった。
「僕は氷見で生まれたので、今でも氷見のことをいつも考えています。こんなにかわいいハットリくんの人形を作ってもらえて、とても嬉しいです」などと語られた。


 除幕式が終わると、すぐ近くの「潮風ギャラリー」前に移動。潮風ギャラリーオープンのテープカット・セレモニーに、藤子A先生も参加されるのだ。
 この施設でこの日から「藤子不二雄Aまんが展」が1年間にわたって開催されるわけである。


 テープカットをする面々の中央に藤子A先生が立って、テープにハサミが入れられた。
 そのセレモニーの始まる前くらいに、藤子スタジオのMマネージャーが声をかけてきてくださって、「能越自動車道の氷見インターが開通して、氷見市がここまで観光客を呼び込みたいということで、このまんが展を開催することになったの」「セキュリティの問題で原画は展示できないから、「原画展」ではなく「まんが展」という名称になった」といったことを話してくださった。

 
 テープカットのあと、関係者とマスコミのみが潮風ギャラリーに入って、「藤子不二雄Aまんが展」の内覧会みたいなことが始まった。
 私は藤子ファンのNさんやMさんと、潮風ギャラリーオープンを記念して商店街で行なわれたスタンプラリーをやったり、先着200名に無料配布されたブリンス焼きをいただいたりして、対談イベントが始まるまでの時間をすごした。
 スタンプラリーの景品は、忍者ハットリくんオリジナルステッカー。
 ブリンス焼きとは、鯛焼きのブリンス版だ。係の方に「アンコかクリームかどちらがいいですか」と訊かれたので、アンコをいただいた。ブリンス焼きは、これまでにも何度か食べたのだが、何度食べても「ンマーイ!」である^^ 甘い物好きにはたまらない。


 (つづく)