藤子・F・不二雄ミュージアム基本構想発表

 コメント欄でgryphonさんから情報をいただいたとおり、各報道機関によって、藤子・F・不二雄ミュージアムの基本構想が発表されたことが伝えられています。

中日スポーツ「藤子さんミュージアム建設 ドラえもんの世界体験へ」2008年12月19日 19時43分


川崎市は19日、人気アニメ「ドラえもん」の作者、故藤子・F・不二雄(本名・藤本弘)さんの作品などを集め、川崎市多摩区に建設予定の「ミュージアム」の基本構想を発表した。原画の展示を中心にドラえもんの世界が体験できる施設ができるという。
著作権を管理する藤子プロ(東京都新宿区)が2010年4月ごろ、生田緑地にある向ケ丘遊園の跡地の一部に着工し11年の秋に完成予定。運営は藤子プロが中心となり、建物は市に寄贈される。市は、土地の所有者の小田急電鉄から遊園地跡地の約5000平方メートルを借り上げることで19日、合意した。
ミュージアムは約2800平方メートルで、「ドラえもん」や「パーマン」など人気作品の原画や映像の展示と体感型施設のほか、キャラクターが置かれた庭やレストランもできる。
阿部孝夫市長は同日の記者会見で「ドラえもんの誕生日とされる9月3日に合わせて開館したい」と笑顔で語った。
(共同)
http://www.chunichi.co.jp/s/chuspo/article/2008121901000707.html

 藤子・F・不二雄整備準備室のHPで基本構想の内容が詳しく発表されています。
 http://www.city.kawasaki.jp/20/fmuseum/2011open.html
 基本構想の文書を読むと、施設の機能や構成やイメージ図などが示されていて、ミュージアム構想を詳しく把握することができます。
 調査・研究というミュージアム本来の機能とともに、“遊びゴコロ”や“コミュニケーション”を大切にしていく方針で、幅広い世代が楽しめる娯楽性や体感性を打ち出していくようです。F作品のパブリックイメージである“夢”や“希望”“やさしさ”といった要素を重んじていく感じですね。開館後催されるであろう様々な企画展で、そういったパブリックイメージにおさまらないF作品の多面性も紹介されていくことになることを期待します。


 ミュージアムに所蔵される藤子F先生の作品原稿約5万点および藤子F先生が収集した絵画、ビデオ、8ミリフィルムなどの貴重な資料が、テーマに応じて展示されていくのが最も楽しみです。
 それから、充実した研究成果が発表されていくことにも期待したいです。ミュージアム学芸員・研究員の方々は、私のような素人の一ファンが見られない資料や入手しにくい情報にいろいろと触れられるのですから、我々が到達できない深い研究をぜひなさってほしいと望みます。ミュージアムに携われる方々がうらやましいです。と、うらやましがっていても不毛なので、私は個人でできることで頑張りたいです。


 立地場所も「川崎市多摩区長尾2丁目1271番1」と具体的に記されていますね。先月2日に、この近辺を歩いてみたのですが、ミュージアム建設予定地を特定できませんでした。でも、今回の発表で、「あっ、この場所の前を通った!」と確認することができました。



・産経ニュース「藤子ミュージアムが基本構想 川崎市
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/081219/kng0812191821005-n1.htm