ひとつ前の記事で書いたとおり、13日放送のアニメ『ドラえもん』にパーマン1号が登場し、三輪勝恵さんによる最新のパーマン声を聴くことができました。その興奮に乗っかって、私が高校生のころビデオ録画した、三輪さんの出演番組を観返しました。1985年8月3日（土）に放送されたトークワイドショー『おはようワイド 土曜の朝に』（朝日放送）です。
同番組のこの回には、三輪勝恵ご夫妻がトークゲストとして出演しているのです。（3代目オバQの声の天野総子さんも出演）
この番組に関する記憶はずいぶん薄らいでいたのですが、今回観返してみて、三輪さんがご夫婦で出演したからこその話も披露されており、なかなか興味深い内容でした。
三輪さんのだんな様は、三輪さんの第一印象を「妖精のようだ」と感じたそうです。
だんな様によると、三輪さんは（声の演技のときは弾けているけれど）普段はおっとり、のんびりしている、とのこと。三輪さんは「（演技に入るとき）子どもはすごいエネルギーで、私の場合子どもをやることが多いから、そこまで高めないといけない」と語っていました。
当初は国語の教師を志していた三輪さんですが、教育実習のとき生徒たちから「先生の声、マンガみたい。ちゃんと普通の声で読んでよ」などと言われ「こりゃあ、やってられない」というムードになってしまったため、教師をあきらめ、声優の道に進んだとか。
教育実習で生徒たちが三輪さんの声を茶化してくれたおかげで、我々は三輪さんの声を聴けるようになったわけですから、ありがたいといえばありがたいです（笑）まあ、三輪さんの声であれば、正式に教師になっていたとしても、遅かれ早かれ、生徒たちからそういう洗礼を受けることになっていたのでしょうけど……。
三輪勝恵ご夫妻出演の『おはようワイド 土曜の朝に』と同じビデオテープに、テレ朝系で放送された番組改編期特番『輝け！85オールスター 秋の人気番組対抗 爆笑！クイズでヒント ゲームでピント』（1985年9月25日・水）も録画されています。この番組にも、アニメチームの一員として三輪さんが出演しています。アニメチームのメンバーは、三輪さんのほか、大山のぶ代さん、堀絢子さん、天地総子さん、頓宮恭子さんと当時放送中だった藤子アニメの声優さんが大半でした。この年の4月に『オバケのQ太郎』と『藤子不二雄ワイド』（『パーマン』『忍者ハットリくん』『プロゴルファー猿』）が放送開始していて、藤子アニメブームの盛り上がりもここまで来たか！というものすごい状況でした。その時代状況を如実に物語る出演メンバーです。
この特番で個人的に名場面だと思ったのは、プロゴルファー猿の声を演じる頓宮恭子さんがゴルフのパッティングゲームに挑戦するところでした。周囲の人から「プロゴルファー猿だからねえ」などとプレッシャーをかけられるなか、打った球のコースはよかったのですが、強く打ちすぎたため残念ながら外してしまったのでした。
