ザ・ビートルズと藤子不二雄

 29年前のきのう(1980年12月8日)、元ザ・ビートルズジョン・レノンが凶弾に倒れました。
 今年は、ザ・ビートルズのオリジナルアルバムのデジタルリマスター版CDが世界同時発売されて話題にもなりました。


 藤子不二雄ザ・ビートルズといって私が思い出すのは、1985年3月、のび太の声優・小原乃梨子さんがパーソナリティをつとめるラジオ番組に2人の藤子先生が出演したときの発言です。
 この番組の中で藤子先生は、最も思い出深いビートルズの曲として『イエスタデイ』を挙げたのです。
 1966年、アニメ『オバケのQ太郎』のスポンサーだった不二家が「オバQといっしょにデンマークへ行こう!」というキャンペーンを実施し、原作者の藤子先生は当選者たちとともにヨーロッパ7ヵ国をめぐる旅行に出かけました。そのさい、行く先々の国でビートルズの『イエスタデイ』が聴こえてきて、それ以来この曲が好きになった、と安孫子先生が語りました。
 番組の中で『イエスタデイ』がかかったあと、それを聴いた藤本先生は、八百屋の倉庫を改造したスタジオ・ゼロの仕事場で『オバQ』を執筆していた当時のことを思い出した、と発言。仕事場で『イエスタデイ』がよく流れていたのだそうです。


 このとき小原さんは、たしか、ビートルズの曲と『オバケのQ太郎』は「息の長い人気」という点で共通している、といったことを述べたと記憶しています。このラジオ番組が放送された翌月に、3作目のアニメ『オバケQ太郎』の放送開始が控えていたのです。