12月21日（土）、藤子不二雄先生が夢中になって読んだ『魔法のつえ』出版記念トークイベント「『魔法のつえ』復刊と復刊ドットコムの歩み」を観覧しました。
10月に復刊されたジョン・バッカン『魔法のつえ』をテーマにしたトークイベントです。私もわずかなから資料協力させていただきました。
登壇者は、左田野渉さん（復刊ドットコム社長）、政田美加さん（『魔法のつえ』担当編集者）、川口貴弘さん（『魔法のつえ』ブックデザイン担当）の3名。
会場は、下北沢の書店「B＆B」でした。店員さんが選び抜いた本がこだわりのカテゴリで陳列されており、落ち着いた素敵な空間でした。ここでよくトークイベントが行なわれているようです。
下北沢といえば、藤子先生ゆかりの地でもあります。昭和38年ごろから短い期間ですが、この地に藤子先生の仕事場があったのです。小松アパートという、ワンフロア3部屋×2階建てのアパートの1階に藤子先生の仕事場がありました。今はもう、そのアパートの建物は残っていません。
トークイベントは午後3時から開始でした。開始前には、お客さんとしてみえていた手塚るみ子さんやマンガ好き仲間のYさんとマンガの棚を見ながらマンガ談義ができて楽しかったです。そのマンガの棚が私の好みと相当合致していて、この棚をセレクトした方とは気が合いそうだと思いました。
トークの内容は、『魔法のつえ』が藤子マンガに及ぼした影響、『魔法のつえ』復刊の経緯、作者ジョン・バッカンとはどんな人物か、復刊ドットコムの事業など。前半が『魔法のつえ』、後半が復刊ドットコムについて、という構成でした。全体的に和やかな雰囲気で進行し、会場の風景とイベントの雰囲気の波長がよく合っていました。トーク中、私の名前を何回か出してくださったり、川口さんが私にマイクを向けて話す時間をくださったりして光栄でした♪
登壇者のお一人・政田美加さんは、声優の増山江威子さんの娘さんとのこと！ 増山さんといえば、峰不二子、バカボンのママ、キューティーハニーなどの声で有名ですし、藤子アニメでいえば、パー子（星野スミレ）、怪子ちゃん、U子さんなど錚々たる女子キャラクターを演じてきた方です。トークショー後、思わず政田さんに話しかけ、増山さんの話で盛り上がってしまいました（笑）
増山さんと今年亡くなられたやなせたかし先生が懇意にされていたことで、やなせ先生のご著書の復刊がスムーズに行った、といったお話もうかがいました。
※このトークイベントの模様は、復刊ドットコム社長blogでレポートされています！
「『魔法のつえ』at B＆B」
http://blog.fukkan.com/yaen/2013/12/no373at-bb-0a64.html
※復刊ドットコムといえば、こんな新刊情報が届きました。
藤子不二雄Aが描く感動巨編、満を持して完全版で登場！ 不朽の名作『少年
時代』が、カラーページも完全復刻した“完全版”で刊行決定です!!――――――――――――――――――――――――――――――――――
■『少年時代 完全版 全3巻』
http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68322325&tr=s
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【著者】藤子不二雄A
【発行】復刊ドットコム
【予価】1巻：2,940円、2・3巻：3,024円（税込み）
※予価の為、価格が変更する場合がございます。
【発送時期】2014/02/中旬〜2014/06/中旬昭和19年の夏…東京世田谷国民学校5年生の風間進一少年は、富山県下新川郡
泉山村光禅庵に通じる長い道に立っていた。
戦時下の疎開地という特殊な状況下での風習や級友との交遊に、時には
傷つき、時には迷いながら誠実に生きる、少年の愛と憎しみのドラマが今、
始まる……!!
少年社会を澄明なタッチでリアルに描いた大傑作、カラーページも完全復刻
した永久保存版で刊行！◆刊行スケジュール
第1巻… 2014年2月中旬
第2巻… 2014年4月中旬
第3巻… 2014年6月中旬
『少年時代』の単行本はこれまでにいろいろと出ていますが、カラーページの再現は初めてですね！
