左江内氏、ドラマスタート前に原作を軽く再読

 今晩(1/14・土)9時からドラマがスタートする前に、原作の『中年スーパーマン左江内氏』を読み返そうか迷っていましたが、少し読みだしたら面白くて止まらなくなりました。このマンガを中学生のころ初めて読んで、とっくに面白いと知っているのに、その面白さにあらためて魅了されました。
 
 冴えない中年会社員が超人的な力を得るのですから、その立場・能力の差によるコントラストを楽しめるわけですが、かといって“普段はダメなのに対しスーパーマンのときは強くてかっこいい!”という鮮やかな二極性を描いているわけでもありません。冴えない中年の日常とスーパーマンとしての活動に実直な地続き感があって、そこが滋味深いのです。
 目立たない平凡な中年サラリーマンが超人力を得たことで生起する事象・事件のほどよい匙加減(たいていは、それほどの大事件ではない)、超人であること・正義を行使する者であることをめぐる思考と会社員・家庭人としての日常的感覚の兼ね合い、シリアスとコメディの配合具合など、いろいろなバランスが絶妙です。
 この完成度の高い原作を素材にして、ドラマでは福田演出が炸裂しそうですかね(^^)