先月発売されたコロコロコミックス『運命の巻戻士』(木村風太・著)1巻を読みました。
むぎわらしんたろう先生が帯に寄せたコメント「これぞ現代版TP(タイムパトロール)!」に心誘われて購入。
裏表紙側の帯に記されたこの惹句も購入の決め手となりました。
事故や事件で不慮の死を遂げた人を時間移動によって救うことを任務とする主人公を描いたマンガですから、そういうところはまさに藤子・F・不二雄先生の『T・Pぼん』を彷彿とさせます。
「時間の巻き戻し」という手法は、『T・Pぼん』では危険だからよっぽどのことがないと使えない…とされていましたが、こちらの『運命の巻戻士』では巻き戻しを何回も(何十、何百回と)繰り返すことで人を救おうとするので、そこはじつに対照的に感じます。
何度も何度も時間をループして何度も何度も失敗を重ねながら、決してあきらめることなく試行錯誤して人の命を救える道を見つけていこうとする、根気強くて熱い主人公が魅力的な、児童向けのSF漫画です。